スタッフのつぶやき

色々な名前がありますが...

  • 投稿日: 2018年05月18日 著者:            小林 寛子

先日とある方より、パクチー栽培セットなるおしゃれなものをいただきました。

私は「パクチー好き」と常々発信しておりましたのでそれで下さったのだと思います。

ここ数年のマンション暮らしゆえガーデニングから遠ざかっていたのですが、

いただいたのだから是非育てて収穫してみたい!

以前試みてみたときは発芽すらしなかったので今回はちゃんとネットで調べてみていざ挑戦!

パクチーの種は割って中から2つの小さな種を取り出し一晩浸水後種まきすると発芽率が上がるそう。

 

先ほどからパクチーパクチーと言っておりますが、皆様パクチーのことはご存知ですか?

 

こんな感じの葉っぱです。香りが独特で好き嫌いがはっきりしており、私の周りでは苦手という方も結構いらっしゃいます。

パクチーはいくつかの別名があります。パクチー、コリアンダー、香菜、シャンツァイなどなど。

 

パクチーを入れた「トムヤムクン」

エビと春雨のサラダ「ヤムウンセン」、

コリアンダーを刻んで入れた「手作りサルサソース」、

アボカトをつぶしトルティーヤチップスに添えて食べる「ワカモレ」、

私の好きな料理です。

でも私が一番好きなのはベトナム料理のフォーという麺料理にたっぷりパクチーを入れて食べるやつです。

「フォーにはパクチーが入ってないとね。」なんて通ぶっていたのですが、

パクチーはタイ語であって、なんと現地では全く通じないそう。

ベトナム語で「ンゴーリー」と呼ぶらしく、発音が難しい。

英語のコリアンダーで意思疎通が図れるらしい。

 

種をまいて一週間弱、とうとう私のパクチーが発芽しました。

 

調べてみるとさらなる別名を見つけてしまいました。

その香りから「カメムシ草」

でもその名前は私のパクチーには内緒ということで。

 

 

 

 

信楽へ

  • 投稿日: 2018年05月11日 著者:            小西 かおり

「たぬきがほしい」と友人が言うので、春の信楽陶器市へ出かけました。

木津川の景観を満喫しながらのドライブは新緑が眩しく、藤がそこここに美しく薄紫色をさしています。途中にある和束町で、整えられた水田や茶畑を眺めながら新茶の試飲などして、1時間ほどで信楽に到着。早速、大小、すごい数のたぬきが出迎えてくれました。

  

友人の家は見事にバラを咲かせるお庭がある洋風で、「たぬきは似合わへんと思うけどなんで?」と私が聞くと、ひとこと「お金持ちになりたいから!」・・いつも天然キャラを発揮する彼女が大まじめにそう答えても、長い付き合いの私は驚くことなく、観念してお気に入り探しを一緒に始めました。

よく見ると、最近のたぬきは、性別、表情もそれぞれ違い、趣味?も様々なようで、お決まりの徳利じゃなく、サッカーボール、野球ボールを持つ子、カエル、フクロウを侍らす子もいます。ただ、昔からの姿かたちは、「八相縁起」と呼ばれる縁起を表していて、笠は思いがけない災難をさけるための準備、大きな目で周囲を見て気を配り、たっぷりのお腹は冷静さと大胆さを表現、徳利や通い帳は人徳や信用を身につけているあかしだそうです。それに金袋をさげた「他をぬく」たぬきさん・・・全く興味がなかった私も、雰囲気にのまれ、だんだん欲しくなり、とうとう1匹の小だぬきと目が合い・・玄関先でにっこり「おかえり」と出迎えてくれるうちの子になりました。

会場スタッフの皆さんは人当たりよく、「ご利益ありますか?」という友人の直球を「わしらの顔見たらわかるやろ?」と笑顔でかわし、時間をかけて探す私たちに嫌な顔もせずにつき合ってくれました。もちろん、たぬき以外にもたくさんの信楽焼が並び、値段交渉やオークションも楽しく、出店のご当地名物、手打ちそばやしいたけカツカレーも美味しかったです。春と秋、気候の良い時期に開催される信楽陶器市、たぬきのご利益はこれからに期待するとして、おすすめです。

バランスを♪

  • 投稿日: 2018年04月27日 著者:            川西 康之

医師になって12年、研究者の世界に入って7年が過ぎ、最近ふと感じることは、バランスをとることって大切だな〜ということです。

例えば、母乳が子供の成長にとって好ましい影響がある、という報告はたくさんあって、助産師さんも産婦人科医も、妊娠中から出産後まで、お母さんが母乳で育てられるように一生懸命応援してくれます。しかし一方で、どうしても母乳が出なかったり、赤ちゃんが吸えなかったり、はたまた持病で内服している薬のため飲ませられなかったりと、様々な理由で母乳栄養ができない状況の方々もいらっしゃいます。すると、お母さんはどうしても自責の念を強めてしまいがちで、産後はただでさえ気持ちが落ち込みやすいのに、母乳栄養ができないことで、抑うつ症状が悪化してしまったりすることもあります。もう少しミルクの価値を見直してもいいのではないかなぁ、と感じています。

他の話題では、例えば日光浴なんかも最近は評判があまりよくないようで、日光は肌に悪いからと、子供に日焼け止めを塗って日光に当たらないようにしたりする方を見かけることもある気がします。昔は母子手帳にも、日光浴をしましょうと記載されていたのが近年なくなってしまいました。

もちろん、真夏の暑い炎天下に晒し続けると、熱中症のリスクが上がりますので、気をつけなければいけないのは当然ですが、一方で日光浴は10−15分ほどで体の中にビタミンDを作りますので、骨を強くしたり、アレルギーを予防したりする効果もあります。特に朝日を浴びることは、体内時計をリセットしてくれますし、セロトニンというストレス解消に作用する神経伝達物質も増やしますので、気持ちを明るくします。また夜のメラトニンを増やして睡眠をよくする効果も期待できます。

そのようなわけで、いろいろなことの効果やデメリットが明らかになると、ついそちらに傾きがちになるのですが、当然メリットとデメリットが出てきますので、どちらも知った上で、上手にバランスを取れたらいいなぁ、と思いますが、みなさんはいかが思われますか?

最後に、、、

私ごととしては、この4月からまた臨床医として働くことになりましたが、赤ちゃん学研究センターにも在籍させていただき、研究者としての活動も続けております。医師としての臨床と研究のバランスをとって、あと家庭と仕事のバランスをとって、ついでに父親と夫のバランスもとって、、、バランスに気をつけ過ぎないように、バランスを取りたいと思います(笑)

発達心理学でもっとも有名な実験:アルバート坊や

  • 投稿日: 2018年04月20日 著者:            加藤 正晴

心理学を少しでも学んだ人ならば「アルバート坊や」と聞くと、「あぁ、あれね。授業でやったよ」と言うと思います。そして必ず「でもあれって、非道(ひど)い実験だよね。今だったら子どものトラウマになったらどうするの!非常識!と言われて実験すらさせてもらえなかったんじゃないかな」と続けるのではないでしょうか。

そう。これはまだ調査参加者の人権に対する意識がほとんど無い頃の赤ちゃん調査の物語です。誤解がないようにあわてて先回りをしてお伝えすると、今では調査参加者の人権が十分に尊重されているかどうかが、事前に厳しく審査されています(詳しくはあとがきにて)。あくまで昔話としてお読みいただければ幸いです。

と、前置きはこのぐらいにして、どんな実験だったか簡単にご説明しますと、、

何も知らない子どもに、ラット(実験用のネズミ)を抱かせながらガンガンとバケツを叩くような音を大音量で聞かせることを何度も続けたら、最終的にはラットをみるだけで泣き出すようになるんじゃないか、、を知りたいと思ってやってみたらそうなりました、というまぁ確かに非道いよねって言われるような実験なのです。

不幸なことに、この実験に参加した生後11-12ヶ月のアルバート坊やは、ラットを怖がるだけじゃなく、他のものにも恐怖を感じるようになってしまいました。もともと平気だった毛でふわふわしてるもの(ウサギ、イヌ、クマのぬいぐるみ、毛皮のコート、果てはひげの生えたサンタクロースのお面!)さえ怖がるようになってしまったのです。非道いのは実験者はもともとそれを狙って実験を始めていることです。

一応実験者のワトソン(行動主義の提唱者。とても有名な心理学者)を弁護するならば、彼は「人は遺伝で決まるのではない!経験がほとんどすべてを決めているのだ!」と考えていて、特に赤ちゃんは何も書かれていないホワイトボードのような存在で、経験とともに人格、知性、運動能力などが決まっていくのだと主張したのです。それを証明するための実験としてこんなことをしたんですね。彼はこんなことも言っています。「私に12人の子どもを預けてくれれば、弁護士、政治家、犯罪者、どのような人でもお好みに応じて育ててみせる」と。現在では、彼の考えは極端なものであって、遺伝と環境の相互作用で人は形作られると思われています。

いや、たしかにそのテーマは興味深いけど、どうして「恐怖の学習」を選ぶ必要があったんでしょうね。そしてその子はその後どうなっちゃったの?って思うのではないでしょうか。
今回のつぶやきは、これを調べた論文を紹介したいと思います。
先に言っておくとネタはこちらにあります。10年近く前のブログの記事ですが、当時これを読んでとっても印象に残っているので、こうやって皆さんにもお伝えしたく書いているというわけです。ワトソンの実験の様子を説明した動画もそちらにあるので見に行って下さい。(2020.4.1 追記 久しぶりに来たらリンクが切れています…かわりに、もともとの論文をご紹介しますね。Beck, H. P., Levinson, S., & Irons, G. (2009). Finding Little Albert: a journey to John B. Watson’s infant laboratory. Am Psychol, 64(7), 605-614.)

このブログで紹介されている論文によると、この人らしいという人は見つかったけれど、すでに亡くなっていたそうです。でもその途中で様々なことが分かります。
たとえばアルバートのお母さんはワトソンの職場の近くの病院で働く乳母であったこと。なぜ彼女がこの実験に子どもを参加させたのかは分からないけれども、参加費用が高額だったせいかもしれないこと(彼女は一度来訪する毎に1ドル(当時のこの職の女性にとってはかなりの金額)を受けとっていました)。アルバートは偽名だった可能性が高いこと。母親は偽装結婚で子どもを産んでいたこと。などなど。。当時は研究倫理の考え方がありませんでしたから、ワトソンは社会的弱者を利用する形で研究を進めたと言われてもしょうがないですね。現代の観点からは批判すべきところです。

そもそもこの論文は当時の社会においても議論の的となる研究だったようです。そんなときに彼は共著者の女子学生とのラブロマンスをすっぱぬかれ、奥さんに離婚され、解雇されます。その後彼はアカデミックの世界からは姿を消します。
(ただ彼自身は有能な人物だったのでしょう、その後世界有数の広告会社(J. Walter Thompson)へ転職した後、副社長まで上り詰めます。心理学オタクのための小ネタを付け加えておくと、ワトソンはその後生まれた二人の子どもにウィリアムとジェームズという名前をつけています。繋げて読むとウィリアム・ジェームズ。これまたとても有名な心理学者です。きっと心理学にはまだ未練があったのでしょうね。)

一つの論文の中にもドラマがある。そんなお話しでした。

<必ず読んで欲しい、ささやかなあとがき>
前置きにも書きましたが、こんな非人道的な調査は、今はどこでも行われていません!
私たち赤ちゃん学研究センターでは、赤ちゃん調査を行う場合、研究倫理審査委員会に研究計画を提出して審査してもらい、承認を得てから行っています。審査は、目的にとって不必要なことを行っていないか、参加者の権利を侵害していないか、個人情報の保護は十分かなど、複数の視点から行われ、特に医学系審査の場合は承認が下りるまで2,3ヶ月かかることもよくあります。

これからご参加を検討されている保護者のみなさま、どうぞご安心してご参加下さい。

なによりも、赤ちゃん調査は普段の育児とは違う観点からお子さんを見る事ができるチャンスです。ゆったりとした調査室で調査の目的を研究者本人がご説明し、納得できなければ途中でやめることもできます。調査が終わればその場で結果についてご説明もいたします。お母さんだけでなく、お父さんにもぜひご来館いただき、我が子の新たな側面を一緒に見つけてみませんか?

スタッフ一同お待ちしております。

赤ちゃん学と深い関係のあるソシュールのお話もよろしければこちらからどうぞ!

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