スタッフのつぶやき

再チャレンジ

  • 投稿日: 2018年06月15日 著者:            田島 睦恵

6月に入りました。この時期、買い物に行くと袋いっぱいに入った梅が目につきます。

今年は梅干し作りをしようと、南高梅を買いました。

私が子供のころ、祖母が毎年梅を漬けてくれて、それをもらうのが楽しみでした。その祖母が他界し、母親から「私はマメじゃないから、梅干し作りは次はあんたがやったらいいわ」と告げられました。梅干作りは祖母から母へ、母から娘へと代々伝わっていき、自分はまだまだもらえる立場だと思っていたのですが・・・

そんな時、テレビ番組でジップロックでも簡単に梅干しが作れる画期的な方法を紹介していました。これなら私にも出来るかも!と思い、数年前に初めて梅干しを漬けました。

その時出来上がった梅干しは、初めてにしては見た目もよくて、自分では成功したと思いましたが、いざ食べてみると「しょっぱい!」・・。塩辛くて、祖母が作ってくれた梅干しとは全然違っていました。

それでも、梅干しが大好きな娘は「美味しい!」と言って、完食してくれました。

今年は塩分を控えめにし、またジップロック方法で再チャレンジです。今は梅酢があがってきていて、部屋の中にほんのり梅の香りが漂っています。祖母が作ってくれた、あの肉厚で色鮮やかな梅干しが作れるようになるまで、何年かかるかな?!

小・中学校で「邦楽」を学んでいることご存知でした?

  • 投稿日: 2018年06月11日 著者:            志村 洋子

日々あまりに忙しいと、自分が何を志してこの年までやってきたかもすっかり忘れている時がある。なかなか委員になってくれる人がいないので、引き受けざるを得なかった母校東京藝術大学音楽学部の同声会埼玉県支部の運営委員。今年度は2年に一度のコンサート開催年なので、「会計担当(計算が超不得意というのに)」として結構緊張して過ごしていたが、いやー!やっててよかった!(・・・どこかで聞いたフレーズですが)。声楽家をめざして声を作り上げることに血道を上げていた日々がよみがえってきて、背筋がしゃんとなった(気がした)。

そして。コンサート当日は裏方に徹したのだが、洋楽演奏の間に設定された「邦楽」演奏の舞台は思いがけずじっくり聴く事ができた。演奏曲目は「五段砧」で、箏曲ながら尺八も入り、華やかさと静謐さもあるまさに絶妙な演奏だった。この曲は1830年から44年ごろ(天保年間)に光崎検校によって作曲されたもので、箏曲の近代史を創ったものであるという。近くなったり遠くなったり、二竿(山田流と生田流)の箏と尺八の波打つ響きは豊かで、心に沁みた。

このところかなり記憶が怪しくなっている母が繰り返す一つ話に、祖母が奏でる箏の音色がある。秋の月夜に明かりを消し、祖父を慕って集まった青年たちが縁側を開け放った座敷で、静かに響く箏の音を身じろぎもせず聞き入っていた絵のような風景。小学生だった母と若かりし祖母の姿はとうてい想像もできず、箏の音だけ想像するしかない。

小・中学校の音楽科では「邦楽」も子どもたちは学習しているのだが、多種多様な音や音楽が身近に溢れかえっている現代で、箏の音は子どもたちにどんなふうに聞こえ、受け止められているのだろうか。これ、赤ちゃん学でも研究してみたいものです。

♪音楽のチカラ♪

  • 投稿日: 2018年06月01日 著者:            阪口 美和子

最近、吹奏楽部の娘に「この曲知ってる?」とよく聞かれます。
次の演奏会での発表のために、今から練習する曲とのこと。

もうそれは懐かしい、忘れかけていた曲ばかりで、改めて聴くとその当時の思い出がよみがえります。

カーペンターズ、マイケルジャクソン、カイリーミノーグ、美空ひばり、松田聖子など…ジャンルは様々ですが、どの曲も今聞いてもやはり名曲だなーと感動します。

私自身、最近音楽をゆっくり聴くことはなく、流行りの曲やCMソングがTVで流れているのを片手間に聞く位ですが、中高生時代は洋楽にはまっていた時期がありました。

今ちょうど同世代になった子どもたちも洋楽に夢中!
ブルーノマーズやペンタトニックスなど、とても素敵な歌手やグループがあることを知りました。

もっと日常に音楽を取り入れて、好きな音楽をかけながら家事をこなすと、嫌々ではなく少しは余裕を持って楽しくできるのかな?と思い始めています。

皆さんの好きな音楽はありますか?

見えやすいことにだまされるな

  • 投稿日: 2018年05月25日 著者:            小西 行郎

私が医者になる勉強をしていた、はるか昔、赤ちゃんの行動の主体は「原始反射」と習いました。「原始反射」とは外からの働きかけに対して勝手に身体が反応する動きのことです。それからずいぶん時間がたち、いろんな研究が進んできたにもかかわらず、今もまだ、同じことが唱えられていることは驚きです。

ちょっと訓練を受けた人ならだれでも、赤ちゃんに特定の刺激を与えて決まった運動を誘発することができます。再現性があって、可視化できる。だから原始反射はこんなにも長い間、小児科学などの分野で“赤ちゃんの運動の基本”とされてきたのです。でも本当にそれだけでしょうか?

赤ちゃんの様子をよく見てください。誰も何もしないのに、自分でモゾモゾともがくような運動をしていることがありませんか。実はそうした動きの方が反射よりず~っと長く見られ、また誰もが見ているのですが、この運動が学問的に認知されたのは20世紀後半になってからなのです。この運動をジェネラルムーブメント(GM)と呼び、研究対象としたのが私の恩師プレヒテルですが、今ではロボット工学研究では当たり前のように取り扱われています。案外、こういったこと…つまり視界に入りながらも見落としていること、専門家ほど見えなくなっていること…は、いろいろな分野でありうるのかもしれません。

見えやすいものや見やすいことにだまされるな、ということを研究する上では常に思っておくことが重要だと思っています。

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