Doshisha University
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著者: 松田 佳尚

赤ちゃんの視線の先は

  • 投稿日: 2018年08月24日 著者: 松田 佳尚

よく知られていることですが、赤ちゃんは相手の顔を見るのが大好きです。生後間もない赤ちゃんでは、輪郭をたよりに見ているため、お母さんが髪型を変えたり、眼鏡を外したりすると分からなくなることがあります(※実際は匂いや声を頼りにちゃんと分かっています)。その後、2ヵ月頃から、目や口などにも注意がいくようになり、髪型を変えても認識できるようになります。

実際わが子は、自分の顔のどこを見ているのか、どんな風にみているのか、みなさん気になりますよね。私達は2年程かけて、赤ちゃん学研究センターに来館くださった生後3ヵ月~3歳のお子さん達、約200名を対象に、顔(特に表情)の見方を調査してみました。調査は自動視線計測装置という、赤ちゃんがどこを見ているのかを自動で計測してくれる機器を使いました。『目は心の窓』といいます。赤ちゃんがどこを見ているのか、どれくらい長く見ているのかを調べれば、赤ちゃんの心が分かるのでは。まだモノ言わぬ赤ちゃんの視線の先を探るためには、ン百万円する機器だって導入します。そこで得られた子どもたちの視線の動きを、ご一緒いただいた親御さんへ、お一人お一人フィードバックしているのですが、みなさんが共通して驚かれることがあります。以下、挙げてみました。
例えば、テレビ画面の中に、右と左、別々の顔を表示します。そうすると、
①特に月齢が低い場合、右側の顔ばかり、または左側の顔ばかりを見る。(どちらかに偏っている。見方にその子のクセがある。)
②髪の生え際や、顔の輪郭をよく見る(上で説明した通りです。枠組み効果と言います。)
③生後半年~1歳前の子は、口元を見ることが多い。(ことばの発達と関係あると言われています。)
④同じものばかり見せていると、直ぐに気づいて飽きる。(乳児の飽きっぽさは認知能力の高さとも言われています。)

発達に応じて変化していく視線の動きは、現場の研究者がよく知っている事実です。しかし説明を聞いてくださっているお母さん・お父さん達は、まるでわが子を再発見したように慈しまれていらっしゃる時があり、そのお顔を拝見した瞬間、研究者をしていて良かったと、心から思えます。

翻って、単身赴任生活6年目も近い我が身。関東在住の我が子達は、今この瞬間、一体何を、とも思います。「瓜はめば 子供思ほゆ・・・」の心境です。ですので、来館くださる赤ちゃん達、子ども達を見ることで、少し気持ちが和らぎます。
日本が、世界が、「勝れる宝 子に及かめやも」と思える社会になって欲しい、そのために必要なことは、といつも思っています。

農学と農業実践

  • 投稿日: 2018年02月09日 著者: 松田 佳尚

実家は新潟県のコシヒカリ米農家です。農業には元々興味がありました。
転機となったのは一年前、同志社大学・経済学部の岸基史先生が、お子さんを連れて当センターの調査に参加くださった時です。私の農業活動の始まりでした。
同志社大学・経済学部は、岸ゼミを中心に奈良県生駒市高山町にある里山きゃんぱす(※ひらがな表記)で里山保全活動を行っています。
http://www.satoyama-campus.com/

ゼミ生と地元の農家さん、地域の子ども達、野草の会、育児支援サークルの方達等が一緒になって、「自然栽培」による米や野菜作り、そして加工品の販売までを行っています。採れた野菜を食べてみて、ビックリしました。とにかく美味しい!甘み、香り、深み、どれも鮮烈なのに、尖っていない。口に入れた時の力強さと存在感、そして優しさ。野菜のポテンシャルを感じました。
こんな恵まれた環境の中だからこそ、昨年から社会生活でシンドさを抱えているお子さんのグリーン・ケアも少しずつですが始めました。迎え入れてくれる地元の子ども達の存在が欠かせません。また、ゼミ生さん達のホスピタリティが高く、さりげなく、ですが感度良く接してくれて、さすが、と感じ入っている次第です。

 さらに里山きゃんぱす以外にも、ここ木津川市は、京都大学大学院・農学研究科附属農場が移転してきたところです。折良く、今年度から社会人履修プログラムとして、「農業と農学の最前線〜次世代農業マイスター育成プログラム〜」が開講されました。
http://www.farm.kais.kyoto-u.ac.jp/shakajin-rishu
私も第1期生として、1年間受講しましたが、座学と実習が毎回毎回面白く、目からウロコの連続でした。受講生も20代〜70代と幅広く、農業の裾野の広さを再確認した次第です。農「学」で意味と理屈が分かると、また農業に対して俄然やる気が湧いてきます。
医食同源の原点に立ち返り、次男のアトピー性皮膚炎の原因を考える。農業コミュニティの強さを再認識し、将来のこの国の在り方を考える。昨年は原点回帰した大切な1年でした。

自分の食物アレルギーのこと

  • 投稿日: 2017年02月15日 著者: 松田 佳尚

食物アレルギーをもっています。対象は、乳製品・牛肉・豚肉・ゼラチン。不思議なことに、学生時代までは表面化しませんでした。症状が出はじめたのは、ここ15年くらい。理由は不明です。学生の頃まで大好きだったラーメンも今は無理。お酒を飲んで気持ちが緩み、昔を思い出してラーメン屋に行ってしまうと、酷い結果になるわけです。

そんな親の似てほしくないところが、子どもに伝わるのでしょうか。次男はひどいアレルギーもちです。去年も一昨年も、入院騒ぎ。父親よりも種類・程度ともに酷いアレルギーです。血液検査によるIgE抗体値を調べても、あくまで参考程度です。実際に症状として表れるかは別の話。結局、トライ&エラーの繰り返しです。食事管理をする養育者の苦労心労は、目の当たりにしています。妻、毎日ありがとうね。

そんな矢先、単身赴任生活をしている私も、ちょっとした油断から交通事故に遭ってしまい、しばらくは動きが制限されてしまいました。立居がつらい、食事を作るのも一苦労。なぜなら腰を強打してしまいましたから、フライパンなど振れません。ところが関東からお見舞いに来てくれた子ども達を見てしまうと、痛みを忘れてつい一緒に遊んでしまう。子ども達が帰った後は、さらに痛みが悪化します。自分の食物アレルギーのため、外食はほとんどできません。不憫に思ってくれたのでしょうか、義妹と義弟、5名の連名で荷物が届きました。開けてみて大笑い。レトルトカレーのギフトパックでした。が、すぐにハッとしました。全て私が食べられるカレーなのです。この一つ一つを成分表示から調べて包んでくれた、その光景を思い浮かべると、感謝で目頭が熱くなりました。以下がその写真。こんなにも種類があるんですね。安心して食べられる食事がどんなにありがたいか、農業問題と赤ちゃんも、今後のセンターの課題です。

単身赴任生活、早3年8ヵ月

  • 投稿日: 2016年07月19日 著者: 松田 佳尚

埼玉在住の妻に会うため、そして4才と1才の息子達に会うために、親父は週末になると帰省する。関西—関東の往復は夜行バスだ。ケチっているのでは決してない。いや、それも少しあるのだが、決め手は到着と出発の時間。土曜日の朝7時に帰宅できるので、家族皆で朝ご飯を『いただきます』。日曜の夜も、家族皆で夕飯を食べ、お風呂に入り、絵本を読んで寝かしつけ、子ども達の寝顔を見てから親父は関西へ戻る。夜10時に家を出れば夜行バスに乗れるのだから、週末ゆっくり家族といれるのである。単身赴任者にはありがたい限りだ。座ってしまえば15分で眠りに落ちる。気がつけば3年と8ヵ月が過ぎた。

こんな生活を繰り返しているからだろう。先日、夜行バスの会社からメールがあり、「お得意様プレゼント」をなるものを貰えることになった。プレゼントは2つから選べる。【Aコース】社長と一緒に食事。【Bコース】ご家庭で楽しめるグルメセットお届け便。・・・Aコースはありがたく辞退させて頂き(笑)、Bコースを選んだ。家族で美味しく頂きました。感謝。

我が子は可愛い。子どものためなら何でもできる。子ども達を持った親世代が本気でそう思っているかぎり、問題アリの世の中でも、きっと良い知恵が出てくる、と楽観している。

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