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エコチル調査

エコチル調査とは

エコチル調査「子どもの健康と環境に関する全国調査」は、環境省による国家プロジェクトで、環境化学物質が子どもの健康に与える影響を明らかにすることを目的とした調査です。2011年から2014年3月までに全国で約10万組の親子にご登録いただき、妊娠中(胎児期)から子どもが13歳になるまで定期的に健康状態を確認させていただく調査を現在も継続しています。
調査組織は、国立環境研究所を中心として、国立成育医療研究センターと全国15のユニットセンター(UC)で構成され、同志社大学赤ちゃん学研究センターは、京都大学とともに京都UCとして調査を開始し、木津川市や各医療機関の協力を得て、701名の母親と465名の父親にご参加いただきました。

調査の内容

調査は大きく分けて3種類あり、10万人全体に実施する「全体調査」、10万人のうち5千人を対象として実施する「詳細調査」、さらに各ユニットセンター独自で追加的に実施する「追加調査」を並行して進めています。
「全体調査」では、妊娠中〜出産後1ヶ月にかけて質問票調査と血液・尿・毛髪・母乳などの試料を採取して、環境化学物質の曝露状況を明らかにすること、さらに赤ちゃんの出生後は半年ごとに質問票調査を実施することで、子どもたちの生育環境や健康状態について追跡しています。なお2017年秋の時点で、エコチル参加者の子どもたちは、3歳から6歳にまで成長しています。
「詳細調査」は、全体調査の5%(5千人)を対象として、より詳細な環境曝露状況を調査することで、全体調査で得られている情報の信頼性を高めることなどを目的として実施しています。調査内容は1歳半および3歳時に、住環境の温・湿度、PM2.5、ハウスダスト、化学物質等、2歳、4歳時には、小児科医師による診察、新版K式発達検査、採血(アレルギー、ビタミンD、甲状腺機能)などの調査を実施しています。今後も定期的に同様の調査を12歳になるまで実施する予定です。
また京都ユニットセンター独自の「追加調査」として、「黄砂の健康影響」を明らかにすることを目的とした調査が京都大学を中心に実施されており、木津川地区の参加者の皆様にもご協力をいただいています。

次に測定が予定される環境化学物質と子どもの疾患について説明します。全体調査で得られた生体試料より、重金属(水銀・鉛・カドミウム・マンガン・セレン等)、塩素系POPs(ダイオキシン・PCB類)、農薬(有機塩素系・有機リン・ネオニコチノイド系等)、フェノール類などが測定される予定であり、このうち重金属の測定については2017年度に分析が実施され、今後その影響が報告される予定です。子どもの疾患については、妊娠・生殖(性比、早産、低出生体重等)、先天異常(尿道下裂・口唇口蓋裂・染色体異常・先天性心疾患など)、精神神経発達障害(自閉スペクトラム症,注意欠如・多動性障害,限局性学習症等)、免疫系の異常(アトピー性皮膚炎,喘息,アレルギー等)、代謝・内分泌系の異常(肥満,成長障害等)と大きく5つの分野についての検討が予定されています。

エコチル調査の目標

子どもの発達や病気に影響を及ぼす環境物質が明らかになれば、病気の予防に役立つ政策を立てたり、子どもが健やかに育つための環境を整えたりすることができます。エコチル調査では「次世代により良い環境を残せるような政策に成果を反映させること」が重要な目標です。これからもスタッフ・研究者一同、国と力を合わせて調査に取り組んでまいります。

現在までに得られている成果

  1. エコチル調査の参加者さんの特徴

    (Michikawa et al. J Epidemiol 2015;25(6): 452)
    日本で一年間に生まれる子どもは約100万人で、エコチル調査では日本全体の約3%に相当します。このうち約1万人のデータについて人口動態統計等と比較し、概ね日本全体で得られているデータと同様の結果が得られていることが示されました。

  2. 妊娠中の喫煙と出生体重

    (Suzuki et al. J Epidemiol 2016;26(7):371)
    妊娠中の喫煙は胎盤機能の低下から、胎児の発育に悪影響があること、エコチル調査の約1万人のデータから、妊娠中に喫煙を続けることは、子どもの出生体重を約125-136g減少させることが明らかになりました。

  3. 妊娠中のつわり症状とSGA

    (Morokuma et al. BMC pregnancy and childbirth 2016;16(1):247)
    妊娠初期のつわり症状が、嘔吐して食事が取れないほどにひどくても、SGA(出産週数に対して赤ちゃんが相対的に小さくなる状態)になるリスクは上昇しないことが示されました。

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