著者: 谷口 康祐

絵を見て,自分を見る

  • 投稿日: 2018年07月06日 著者:            谷口 康祐

実は以前から絵を見ることが好きで,たまにではありますが,美術館で特別展が催されると時間を見つけて足を運んでいます。先日は,京都近代美術館で現在開催中の横山大観展を見に行ってきました。横山大観の学生時代の卒業制作作品から,晩年の代表作まで,その生涯をなぞるように多岐にわたる作品が展示されており,大変見ごたえのある内容で,大いに楽しい時間を過ごすことができました。

私と同じように,「絵を見る」という行為が好きな方も多いのではないでしょうか。なぜ絵を鑑賞するのか,この疑問を考える糸口となるような研究を今回は紹介したいと思います。Edward A. Vesselらの研究によりますと,感動的な絵を見たときに,デフォルトモードネットワークと言われる脳内(?)ネットワークの活動が活発になっていることが示されました。デフォルトモードネットワークは,自分自身の内面に意識を向けているときに特に活発になるとされています。このことから,絵を見て感動するということは,「絵を見た」ということだけでなく,「自身の過去の経験を思い起こしている」ということとも関連しているのかもしれませんね。

参考

Edward A. Vessel, G. Gabrielle Starr and Nava Rubin “The brain on art: intense aesthetic experience activates the default mode network”, frontiers in Human Neuroscience, 6:66, https://doi.org/10.3389/fnhum.2012.00066

 

金沢と冬と雪(あと保育と音環境のシンポジウム)

  • 投稿日: 2017年12月22日 著者:            谷口 康祐

早いもので年末になりました。
今年のつぶやきも私で最後ということになるそうです。

先日,金沢に行ってきました(出張でですが…)。
その日は,金沢は6年ぶりの大雪でした。

私は札幌出身ですので,雪がないと冬が来たという感じがせず物足りない感じがいたします。
赤ちゃん学研究センターのある木津川の辺りは,1年を通して雪が積もるということがないので,冬をとばして春が来ているように思えます。
(それでも,冬は寒いと感じますが…。)

さて,金沢では,「保育と音環境」のシンポジウムを開催しました。
大雪というコンディションでしたが,多くの方々に参加していただきました。
シンポジウムでは,保育園の音環境の現状や,聞こえが子どもの「ことば」や「こころ」に与える影響などの講演に続いて,保育園の音環境での聞こえの体験や吸音材効果の体験ワークショップがありました。
保育の現場におけることは,保育士や園児の家族といった特定の方々のものと捉えられがちですが,看護師や建築関係などより幅広い職業の方々の力を借りて改善できるものだということを実感しました。よりよい社会に向けて,多くの方々のご尽力が必要であり,そうした協力関係を築いていくことが大切なのだなと改めて考えさせられました。

本年も赤ちゃん学研究センターの活動にご協力いただき誠にありがとうございました。
来年も赤ちゃん学研究センターにご支援,ご協力いただけますようよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。


       雪の金沢         シンポジウムでの吸音材体験コーナー 

フクロウらぶ

  • 投稿日: 2016年11月29日 著者:            谷口 康祐

 みなさん,動物はお好きですか?
みなさんの中には,ペットを飼われている方も多いかもしれません。自分の側にいてくれるだけで,心から癒される存在。自由奔放に動き回る姿は,自分の子供のように感じられます。動物やペットの魅力は一言では語りつくせません。
私の飼ってみたい動物は,ふっくらとした体,くりっとした大きな瞳,愛らしい顔,そして時折見せる利口な一面を兼ね備えています。このように書くと,イヌやネコ,ウサギなどを想像されるかもしれません。もちろん,そうした動物たちもチャーミングなのですが,マイ・フェイバリット・アニマルはフクロウなのです。
最近は,文房具コーナーでもフクロウのイラストを見かけるようになりました。手帳やノートの表紙になったり,カレンダーに登場したり,素敵なシールになっていたり。また店頭に,フクロウの置物があることも増えたように思います。世界的に有名な魔法使いの小説の影響もあるでしょうが,フクロウが流行しているのだと感じています。好きだから目に留まるだけかもしれませんが,街を歩くだけでフクロウに出会えると,とても心が弾みます。
なんだか気分が落ち込むときには,インターネット上で公開されているフクロウ動画を検索して見ています。フクロウの表情や動きを見て,鳴き声を聞いていると,とてもほっこりした気持ちになります。動物たちが人間に与える癒し効果は絶大なのだ,と実感しています。
実際にペットとして飼うには,住環境から整えなければならず,とてもハードルが高い(高すぎる)のですが,いつか実現させてみたいと考えています。目下,どうにかして直接フクロウと触れ合う時間を作り出したいと考えている次第です。

赤ちゃん学研究センターとは
赤ちゃん研究員募集
研究紹介
講演会・講習会イベント
スタッフ紹介
年報
収集分護 共同研究
メディア
赤ちゃん学研究センターとは
赤ちゃん研究員募集
研究紹介
講演会・講習会イベント
スタッフ紹介
年報
収集分護 共同研究
メディア


ページ
上部へ