「赤ちゃん学」の成果を保育と幼児教育の現場にしっかり届けたい

「赤ちゃん学」の成果を保育と幼児教育の現場にしっかり届けたい

  • 投稿日: 2017年11月09日 著者:              志村 洋子

先々月の小西行郎センター長の“つぶやき”に,とてもハードスケジュールで全国のいろいろなところで講演をされている様子が記されていました。まだ,お読みでないかたは,是非バックナンバーに目をお通しくださいませ。

昨年度は,小西センター長の講演に一緒にいかせていただき,連続で講演すると言う得難い経験をしました。小西先生の講演はパワフルで,聴衆にどんどん質問を投げかけながら,その場でやり取りをするなど,会場を笑いに巻き込みながらのパフォーマンスで、アッという間の90分です。この連続講演は,小西先生がお話しになった後で私が二番手で登壇させてもらいましたので,いわゆる《座があったまって》いてなんとも快適に講演ができました。つまり,センター長を前座にするというビックリの体験をイタシマシタ。

今年はその御縁で,同じ地方に改めて行かせて頂きました。そこで,講演会を企画してくださった方々が口を揃えて話されたのは,「赤ちゃん学」そのものの視点の重要性と、小西先生が昨年度の講演でばっさり切られた「慣習に頼る保育の現状打破」の意義でした。
平成30年度からは、乳幼児の保育と教育にかかわる「保育所保育指針」「幼稚園教育要領」「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」が改訂・改定され,特に0.1.2歳児の保育の重要性を念頭に置いた記載がなされています。これまで,3歳未満児として大きなくくりで提示されていた生活や遊びの姿が,より赤ちゃんや年少幼児のありのままの姿に寄り添った記述になりました。保育と幼児教育の分野では,小学校の教科にあたるものは5つの「領域」となっています。それぞれの発達段階で「育(はぐく)みたい力」を領域にそって実現できるよう,また,保育者が目前の子どもたちのために構成した環境の中で,子ども自身が進んでやり取りしながら探索できるよう,配慮することが基本になっています。最近特に話題になっている「アクティブラーニング」は,すでに保育と幼児教育では当たり前の方法といえましょう。

赤ちゃんの時から「試行錯誤しながら学んでいる」という視点が,正しく理解され保育の活動においても役立つよう,さらに「赤ちゃん学」の紹介に努めたいと燃えて(・・・)います。

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