9月より、ここ同志社大学赤ちゃん学研究センターで、「おかあさん、おとうさんのためのサイエンスカフェ」を始めました。
赤ちゃん学を出発点とした科学に、子育て中のお母さん、お父さんにふれていただく機会をつくりたいという思いから実現したこのイベントに、初回は12組、2回めは11組の皆さまがお子さまと一緒に参加してくださいました。
まだ抱っこの赤ちゃんから4歳のお兄ちゃんまで集まってくれて、講義は2時間という長丁場、みんな大丈夫かなと心配でしたが、お母さんから少し離れたスペースに、ひとり、またひとり、おもちゃをめがけてやってきます。遊び相手の私は、赤ちゃんを抱っこしながら、しばらくして、そろそろ飽きてきた子どもたちが気になります。
赤ちゃん用のおもちゃもすっかり遊び尽くした様子の4歳のとしくんに、気分転換になるかなと思い、「他にもおもちゃがあるから、1階の部屋へ一緒に行って運んでくれる?」と声をかけてみました。少し考えた後、「手伝ってあげたいねんけどな、僕、今日、お母さんと約束してん。」「お母さんが勉強している間は、いい子で待ってるって。」と答えてくれたとしくんの困り顔がなんとも愛らしく、そういえば自分より小さなお友だちに積み木を貸してあげたり、赤ちゃんがお気に入りの恐竜をなめてもガマンしていた姿を思い出し、彼は今日、自分の使命を果たすべく、ずっと頑張っていたんだと、思わずホロリとさせられました。小さな協力者みんなのおかげで、なごやかにサイエンスカフェは閉店しました。
次回のサイエンスカフェは10月1日(土)13時30分〜 みなさまのご来店をお待ちしています。