2008年10月、同志社大学の小さなプロジェクトのひとつとして“赤ちゃん学研究センター”が、京都府最南端の関西学術研究都市(けいはんな)の片隅で始動した。
たった4人の「はじまり」だった。
そして…。
2015年4月に同志社大学の先端的教育研究拠点として認められた。
目の前の“やらねばならない”と“やりたい”とを追いかけてきた時間は、長かったようにも思えるし、短かったような気もする。
ただ一番しあわせだったと思えることは、折に触れてひとり、またひとりと力を貸してくれる人たちがスタッフとして加わってくれたこと。
先日、けいはんな記念公園の満開のソメイヨシノの下で、歓迎会をかねたお花見をささやかに催した。全員がそろうことはできなかったけど、みんなの自己紹介を聞いていたら、いろんなエピソードが思い出され、ここまでの日々が赤ちゃん学研究センターにとって欠かせない時間だったと、あらためて実感できた。
あがいて、もがいて、動きまわった8年半は、もしかしたらまだ、おなかのなかで育っていた状態で、今、ようやくオギャァと外に出てきたところかもしれない。これからハイハイ、ヨチヨチ…と大きくなっていくのだとしたら、このさきの時間と経験もかけがえのないものとなるに違いない。
はじまりは赤ちゃんから。
どんな経験も、そこから学べば宝物。
赤ちゃん目線を忘れないセンターであり続けたい。