7月24日から、2019年度 赤ちゃん学基礎講座を開講いたします(全3回)。
赤ちゃん学の“赤ちゃん”とは「ヒトのはじまり」を象徴しています。
同志社大学赤ちゃん学研究センターは、いまだに解明されていない胎児から始まる成長・発達のメカニズムといった赤ちゃん学研究のハブとして、文科省の『共同利用・共同研究拠点』に認定されています。
本講座では、その研究ネットワークを活かし、「ヒトのはじまり」の最前線の研究について専門家からお話しいただきます。
専門家による講演ののち、1回目はセンターを見学し、2回目、3回目はセンターの研究者がファシリテータをつとめて、赤ちゃん学的視点で会場の参加者の皆様とともに議論を深めます。
参加は無料ですが、事前の申し込みが必要です。
参加申し込み、また詳細はこちら(けいはんなリサーチコンプレックス イベントページ) をご確認ください。
【日程】
〈第1回〉2019年07月24日(水)18:00~20:00 ※赤ちゃん学研究センター施設見学もあり。
「赤ちゃんの科学的理解の意味すること―赤ちゃん学の可能性―」
板倉 昭二(赤ちゃん学研究センター 専任フェロー教授 / 副センター長、京都大学名誉教授)
〈第2回〉2019年08月26日(月)18:00~20:00
「赤ちゃんの脳を測る~生後1年間の眠りを紐解くエッセンス」
佐治 量哉 氏(玉川大学 農学部・脳科学研究所 准教授)
〈第3回〉2019年09月24日(火)18:00~20:00
「子どもたちのための音響設計 ~聴く力を育てる空間づくり」
川井 敬二 氏(熊本大学 工学部土木建築学科 教授)
【場所】 同志社大学 学研都市キャンパス快風館 赤ちゃん学研究センター
同志社大学赤ちゃん学研究センターでは、人の発達にかかわる様々な研究者を結びつけ、最新の赤ちゃん学の知見を得ていただき、情報共有の場となることを目指し、2016年度から「文部科学省認定 共同利用・共同研究拠点」の事業の一環として「定期セミナー」という名称で各分野の先生方を招いて講演会を行って参りました。今年度からは「赤ちゃん学コロキウム」と名称を新たにし,令和の新時代に嚆矢を放つ研究機関を目指していきます。
【日時】 2019年6月23日(日)14:00-16:00
【場所】 同志社大学 学研都市キャンパス快風館 赤ちゃん学研究センター
【テーマ】 ロボットを通して探る子どもの心―赤ちゃん学の新しい方法
近年、私たちを取り巻く世界は大きく変わりつつある。情報学や工学の技術が私たちの生活に浸透し始め、ロボットや人工知能(AI)、バーチャルリアリティー(VR)など、大変身近な存在になってきた。本コロキウムでは、赤ちゃんがこのような人工物をどのように捉えているかを検討し、赤ちゃんのためにどのような環境を整えてあげられるかを考える。
※参加無料・事前申込不要です。
大学関係者、研究者、企業の方、一般の方、学生、どなたでもお気兼ねなくご参加ください。
※お子さま連れでのご参加もできますが(授乳・おむつ替えスペース有り)、プレイスペース等のご用意はございませんので予めご了承ください。
【講演者】
1.板倉昭二(同志社大学赤ちゃん学研究センター 副センター長・専任フェロー教授)
ロボットを通して探る赤ちゃんの心
赤ちゃんの環境も、われわれ成人と同様、ロボット工学、人工知能、バーチャルリアリティーといったテクノロジーにより変化しつつある。演者は、子どもとヒト以外のエージェント(行為の主体者)との相互作用や融合について研究する領域を、ディベロップメンタル・サイバネティクス(Developmental Cybernetics)として提唱した。本講演では、その概略を示し、ヒト以外のエージェント(例えば、ロボットなど)を用いた研究を含む、奥村優子氏と高橋英之氏の講演へとつなぐ。
2.奥村優子(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 研究員)
赤ちゃんの学習メカニズムの科学的解明と教育支援
赤ちゃんを取り巻く環境は,情報に満ちあふれた複雑な世界である。そうであるにもかかわらず,赤ちゃんは驚くべき速さで多くの知識を獲得する。本発表では,赤ちゃんは誰から,どのように学習しているのかを探るために,ヒトとロボットからの赤ちゃんの学習を検証した研究事例を紹介する。さらに,絵本読み行動の効果と,子どもの興味と発達段階にあった絵本を検索するシステム「ぴたりえ」に関する最新の研究も紹介したい。
3.高橋英之(大阪大学大学院基礎工学研究科 特任講師)
集合知で育む空気感エージェントの創成
社会の中で普遍的に受け入れられるエージェント(キャラクタ性をもった自律的に判断・行動するシステム)とは、はたしてどのような存在なのであろうか?一部の研究者の価値観にもとづいて創られたエージェントは、その価値観を共有しない他の人々にはなかなか受け入れられることはないであろう。発表者は、異なる価値観をもった様々な人間の中で集合知的に独自の自律性を獲得したエージェントこそ、多くの人々に普遍的に寄り添う存在になると考えている。このようなエージェントを生み出すためには、人間とエージェントが共存するエコシステムの中で、エージェントがその自律性を集合知的に獲得していく環境デザイン原理が必要となる。本発表では、その試みの概要を紹介するとともに、”社会で育まれる赤ちゃんの発達”と”集合知にもとづくエージェントの発達”の共通性についても議論をしたい。
同志社大学東京サテライト・キャンパスを会場に、同志社講座2019「赤ちゃん学入門講座~ヒトのはじまりを科学で探る~」を5月より開講します。
赤ちゃん学は、いまだ解明されていない胎児から始まる成長・発達とその障害のメカニズムを研究する学問です。赤ちゃん学入門講座は「ヒト」の不思議を学びたいすべての方に新たな視座を提供します。
【会場】同志社大学東京サテライト・キャンパス
【日程】
・第1回・2回 2019年5月18日
・第3回・4回 2019年6月15日
・第5回・6回 2019年7月20日
・第7回・8回 2019年8月10日
・第9回・10回 2019年9月21日 (全て土曜日)全10回
【時間】13:30~15:00 ・・・10分休憩・・・ 15:10~16:40
【受講料】10回一括 30,000円
現在、受講申し込み受付中です(定員になり次第、受付を締めきります)。
受講申込方法、講座内容詳細については同志社大学東京オフィスホームページをご覧ください。