当センター所属 石橋美香子特別研究員の論文が「Infant Behavior and Development」に掲載されました。
【タイトル】
Children’s scale errors and object processing: Early evidence for cross-cultural differences
邦題:幼児のスケールエラーと物体処理における文化差
【著者】
Ishibashi, M., Twomey, K. E., Westermann, G., & Uehara, I
(石橋美香子,Katherine E Twomey, Gert Westermann, 上原泉)
【掲載雑誌】Infant Behavior and Development
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【概要】スケールエラーとは、幼児が非常に小さな物体に自分の体を無理やり当てはめようとする行動を指します。しかしスケールエラーがなぜ起こるのかについては多くが分かっておりません。本研究では、日本と英国の幼児を対象に、スケールエラーと幼児の物体の特徴理解についての関係を調べました。その結果、英幼児は物体の特徴など細かな部分を見る傾向があり、また、その傾向とスケールエラーの生成に関連が示されました。一方、日幼児では物体の周辺などを見る傾向があり、その傾向とスケールエラーの生成との関連は示されませんでした。こうした物体処理の文化差がスケールエラー生成の違いとして反映されているのかもしれません。引き続きスケールエラーの生成が子どもの発達にどのように影響するのかを調べることで、スケールエラーの原因について明らかにして参りたいと思います。
当センター所属 加藤正晴准教授の論文が「日本音響学会誌」に掲載されました。
【タイトル】
学童期における日本語を用いた選択的聴取能力ー選択的聴取の児童向けアセスメントツール開発ー
【著者】加藤正晴、嶋田容子、木谷俊介
【掲載雑誌】日本音響学会誌 77巻8号,pp. 500-503
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【概要】
一般的な聴力検査では「静かな部屋でどれくらい小さな音が聞こえるか」を調べます。でも日常生活では「騒がしい中で聞きたい音を拾い出して聴くことができるか」が大事です。この能力は選択的聴取と呼ばれ小学校高学年でも大人と比べるとかなり苦手です。本研究では子どもを対象とした日本語版選択的聴取検査 の開発の第一報となります。
板倉センター長が、国際心理学会(International Congress of Psychology: ICP2020+:July, 18-23, 2021)のシンポジウムで講演します。昨年、プラハで開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため延期となり、今回はビデオプレゼンテーションとなります。
【シンポジウム】How do children process interpersonal cues and what it tells us about their understanding of people
【座長】Peter Michell (University of Bradford)
【講演タイトル】From whom do infants learn?-Comparative pedagogical study
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