第5回赤ちゃん学コロキウム「体から心へ ~身体化認知の最先端~」を開催しました(報告)

研究会
  • 開催期間 2020年6月27日 ~ 2020年6月27日

2020年6月27日 第5回赤ちゃん学コロキウムを開催しました。
赤ちゃん学コロキウムは、人の発達にかかわる様々な研究者を結びつけ、最新の赤ちゃん学の知見を得ていただき、情報共有の場となることを目指し、2016年度から文部科学省認定 共同利用・共同研究拠点の事業の一環として行っています。(※~2018年度までの名称は「定期セミナー」で開催)

今回は、佐々木恭志郎 先生 KYOSHIRO SASAKI(関西大学 総合情報学部 准教授)、郷原皓彦  先生 AKIHIKO GOBARA(立命館大 BKC 社系研究機構 ポストドクトラルフェロー)をお招きし、赤ちゃん学コロキウム初のオンライン(zoom中継)で、開催されました。

当日の様子

~講演内容~
知性は単なる抽象的なアルゴリズムとして存在し得なく、物理的な実体、すなわち身体が必要です。これを前提とする身体化認知(Embodiment)という考え方は高次的な認知処理を生物体の感覚・運動経験をもとになされるものとして捉え、世紀を挟んで様々な実証的な知見を示し、認知のメカニズムや機能や、発達、起源について新たな視点を提供してきました。本コロキウムでは、実験心理学の研究分野で多角的な視点からヒトの認知過程について検討されてきた佐々木先生と郷原先生お招きし、それぞれの研究をベースに、身体と感情の関係(講演タイトル『身体化された感情~上れば天国, 落ちれば地獄~』)、および音象徴と認知の関係(講演タイトル『オノマトペによる知覚・認知の変容』)についてご講演のうえ、当日は100名を超える参加者と情報交換を行っていただきました。

本当にたくさんのご参加をいただき、ありがとうございました。
次回の赤ちゃん学コロキウムの予定は未定ではございますが、次回のご参加もお待ちいたしております。

第5回赤ちゃん学コロキウム「体から心へ-身体化認知の最先端-」のご案内

研究者向け
  • 開催期間 2020年6月27日 ~ 2020年6月27日

【第5回赤ちゃん学コロキウム】をオンラインで初めて開催します。

◆【テーマ】「体から心へ」〜身体化認知の最先端〜
◆【日時】2020年6月27日(土)13:00-15:00
◆【参加方法】Zoom参加(ネット環境にあるPCもしくはスマホが必要)
→ seminar[at]akachan.doshisha.ac.jp ([at]を@マークへ変更してください)
に「氏名・所属」をご送信いただければ、6月22日よりお申し込み順で随時参加方法についての詳細をお知らせします。
◆【申込締切】6月24日(水)

◆【概要】我々の思考は、身体と環境の相互作用から大きく影響を受ける。すなわち、どのように考えるかは、どのような身体状態を持つかによって変わるのである。このアイデアによる「身体化認知(Embodiment cognition)」研究は、世紀を挟んで様々な実証的な知見を示し、ヒトの認知のメカニズムや機能、起源について新たな視点を提供してきた。本コロキウムでは、2名の先生方をお招きし、それぞれの実験的研究をベースに、感情が認知にもたらす影響、そして音象徴が認知にもたらす影響について議論する。

◆講演1『身体化された感情-上がれば天国・落ちれば地獄-』
佐々木恭志郎 (関西大学 総合情報学部)
私たちの認知活動は、身体が体験する感覚や運動、さらには身を置く環境にたびたび左右される。感情も例外ではない。本講演では、講演者がこれまでに従事してきた身体化された感情に関する実験室研究や国際的マルチラボ研究、フィールド研究について紹介する。また、身体化された認知の研究については、その再現性の低さが指摘されている。本講演では、この点についても議論する。
◆講演2『オノマトペによる知覚・認知の変容』
郷原皓彦(立命館大学BKC社系研究機構)
オノマトペ (擬音語・擬態語) は五感に基づく情報を鮮明に喚起させ,またその言語音と意味やイメージとの間には非恣意的な結びつきが存在する(音象徴)。では,オノマトペやその言語音から喚起される情報は他の知覚や認知に対しどのような影響を及ぼすのであろうか。本講演ではこれまで講演者が従事してきたオノマトペによる知覚,認知の変容に関する一連の研究について紹介する。

※参加無料、途中入退場可能。大学関係者、研究者、企業の方、一般の方、学生、どなたでもお気兼ねなくご参加ください。

赤ちゃん学カフェ(第17回)の報告

報告
  • 開催期間 2020年2月6日 ~ 2020年2月6日

2020年2月6日10時より同志社大学赤ちゃん学研究センターにて赤ちゃん学カフェを開催しました。

今回はよちよち歩きぐらいまでの、かわいいお子さんがたくさん参加してくれて、アットホームな雰囲気の中、「あなたとわたしはともだち?-赤ちゃんにとってのリズム運動とシンクロ」というタイトルで当センターの特別研究員である奥野晶子さんよりお話しをさせていただきました。

シンクロ(同期)は、相手と何かをする時に自分の行動を相手に合わせて調整する必要があり、人とコミュニケーションを取るためには必要なものであります。シンクロは親子のやりとりの中でもアイコンタクトといった行動レベルや、心拍や脳波といった生物学的レベルでも多くみられ、赤ちゃんの成長とともにより複雑なものへと変化していくとのことでした。

お話の中間にシンクロの実践とブレイクを兼ねて、お母さんのお膝に赤ちゃんを抱え、「もしもしかめよ」のリズムに合わせて歌いながら揺らしみんなでシンクロを実感してみました。

最後に奥野さんがセンターで行った視線計測の結果の報告がありました。赤ちゃんは動きのシンクロから第三者同志が“なかま”や“ともだち”と認識できており、“ともだち”や“なかま”が泣いていたら、励ましにいくべきであると思っているのではないかと考えられているとのことでした。

皆さんからは、今まで意識していなかった「シンクロ」について改めて考えるいい機会になったとのご意見をいただきました。

講演中、スタッフは抱っこしたり、一緒に少し遊んだり、お子さんと和やかな時間を過ごすことができました。
当日はとても寒い日でしたが、たくさんの方にお越しいただき、ありがとうございました。

第4回赤ちゃん学コロキウム「男性の育児休業取得を巡る心理学-“働くべきか育休[やす]むべきか,それが問題だ”-」のご案内

研究者向け
  • 開催期間 2020年2月15日 ~ 2020年2月15日

同志社大学赤ちゃん学研究センターでは、人の発達にかかわる様々な研究者を結びつけ、最新の赤ちゃん学の知見を得ていただき、情報共有の場となることを目指し、2016年度から「文部科学省認定 共同利用・共同研究拠点」の事業の一環として各分野の先生方を招いて講演会を行って参りました。

今回は、尾野 裕美先生(明星大学)、宮島 健先生(奈良大学)をお招きし、ご講演いただきます。

【日時】 2020年2月15日(土)14:00-16:00
【場所】 同志社大学 学研都市キャンパス快風館 赤ちゃん学研究センター
【テーマ】男性の育児休業取得を巡る心理学―“働くべきか育休[やす]むべきか,それが問題だ”-
男性の育児休業取得を応援する声が聞こえ始めて久しい今日この頃、社会のタテマエとは裏腹に、実際の取得率は低迷しているとも言われます。
お母さん・お父さん・赤ちゃん,みんなにやさしい社会の在り方を新進気鋭の社会心理学者,産業・組織心理学者と一緒に考えてみましょう。

【講演者】
・尾野 裕美(明星大学)
「仕事人間がイクメンに?―長期育休を取得した男性の内的変容―」
・宮島 健(奈良大学)
「男性による育児休業の取得を阻む心理的壁―多元的無知の視点から―」

※参加無料・事前申込不要です。
大学関係者、研究者、企業の方、一般の方、学生、どなたでもお気兼ねなくご参加ください。
※お子さま連れでのご参加もできますが(授乳・おむつ替えスペース有り)、プレイスペース等のご用意はございませんので予めご了承ください。

赤ちゃん学研究センターとは
赤ちゃん研究員募集
研究紹介
講演会・講習会イベント
スタッフ紹介
年報
メディア
赤ちゃん学研究センターとは
赤ちゃん研究員募集
研究紹介
講演会・講習会イベント
スタッフ紹介
年報
メディア


ページ
上部へ