今回は「睡眠がささえる子どもの成長~心も体も健康に」をテーマに、学研都市病院小児科部長の渡部先生より『睡眠の大切さ』についてお話ししていただきました。
寝ている間に脳は情報を整理したり、成長に必要な働きをしていること、特に乳幼児期の質の良い睡眠は健やかな子どもの成長につながることを教わりました。そのためには、十分な睡眠時間をとり、また寝る時間や起きる時間も一定にすることがとても大切で、学校生活をスムーズに送るためにも早い時期からしっかり準備をすることが必要であると学びました。
今できることからはじめてみませんかということで、朝食をきちんととる、夕食時間・入浴時間など生活習慣の見直し、家族全員で就寝してみるのもいいのではとのご提案がありました。
ご参加いただいた方からは、「睡眠は大切とは知っていたけれど、それが具体的にわかって良かった」、「親自身も生活習慣を見直してみるのも必要と感じました」などの感想をいただきました。
また今回はいっしょに来ていていただいたお子さんへ、「泉のたまご」の皆さんがお話し会を開催してくださり、楽しいひとときを過ごすことができました。
たくさんのご参加ありがとうございました!
赤ちゃん学研究センターでは、環境省子どもの健康と環境に関する全国調査「エコチル調査」の木津川地区を担当しています。
多くのご家族に調査にご参加いただき、長期間にわたってご協力いただいている感謝をこめて、
7月21日(日)にエコチルフェスタ2019@木津川〜人形劇「そんごくう」を開催いたします。
一般のみなさまもお申込みいただけますので、お子さんとご一緒にお楽しみください。
【会場】木津川市山城総合文化センター アスピアやましろ
【日程】7月21日(日)
午前の部 11時30分開演 12時20分終演(予定)
午後の部 14時00分開演 14時50分終演(予定)★お席に余裕があります!
【お申し込み方法】
往復ハガキかメールで、代表者氏名・住所・電話番号・午前か午後の希望・参加人数と必要席数・駐車場利用台数をご連絡ください。
ハガキ送付先:京都府木津川市木津川台4-1-1 同志社大学 赤ちゃん学研究センター 宛
e-mail :ecochil@akachan.doshisha.ac.jp
★申込最終締切 7月12日(金)
※当日消印有効
※締切前でも定員になり次第受付を終了します。
同志社大学赤ちゃん学研究センターでは、人の発達にかかわる様々な研究者を結びつけ、最新の赤ちゃん学の知見を得ていただき、情報共有の場となることを目指し、2016年度から「文部科学省認定 共同利用・共同研究拠点」の事業の一環として「定期セミナー」という名称で各分野の先生方を招いて講演会を行って参りました。今年度からは「赤ちゃん学コロキウム」と名称を新たにし,令和の新時代に嚆矢を放つ研究機関を目指していきます。
【日時】 2019年6月23日(日)14:00-16:00
【場所】 同志社大学 学研都市キャンパス快風館 赤ちゃん学研究センター
【テーマ】 ロボットを通して探る子どもの心―赤ちゃん学の新しい方法
近年、私たちを取り巻く世界は大きく変わりつつある。情報学や工学の技術が私たちの生活に浸透し始め、ロボットや人工知能(AI)、バーチャルリアリティー(VR)など、大変身近な存在になってきた。本コロキウムでは、赤ちゃんがこのような人工物をどのように捉えているかを検討し、赤ちゃんのためにどのような環境を整えてあげられるかを考える。
※参加無料・事前申込不要です。
大学関係者、研究者、企業の方、一般の方、学生、どなたでもお気兼ねなくご参加ください。
※お子さま連れでのご参加もできますが(授乳・おむつ替えスペース有り)、プレイスペース等のご用意はございませんので予めご了承ください。
【講演者】
1.板倉昭二(同志社大学赤ちゃん学研究センター 副センター長・専任フェロー教授)
ロボットを通して探る赤ちゃんの心
赤ちゃんの環境も、われわれ成人と同様、ロボット工学、人工知能、バーチャルリアリティーといったテクノロジーにより変化しつつある。演者は、子どもとヒト以外のエージェント(行為の主体者)との相互作用や融合について研究する領域を、ディベロップメンタル・サイバネティクス(Developmental Cybernetics)として提唱した。本講演では、その概略を示し、ヒト以外のエージェント(例えば、ロボットなど)を用いた研究を含む、奥村優子氏と高橋英之氏の講演へとつなぐ。
2.奥村優子(NTTコミュニケーション科学基礎研究所 研究員)
赤ちゃんの学習メカニズムの科学的解明と教育支援
赤ちゃんを取り巻く環境は,情報に満ちあふれた複雑な世界である。そうであるにもかかわらず,赤ちゃんは驚くべき速さで多くの知識を獲得する。本発表では,赤ちゃんは誰から,どのように学習しているのかを探るために,ヒトとロボットからの赤ちゃんの学習を検証した研究事例を紹介する。さらに,絵本読み行動の効果と,子どもの興味と発達段階にあった絵本を検索するシステム「ぴたりえ」に関する最新の研究も紹介したい。
3.高橋英之(大阪大学大学院基礎工学研究科 特任講師)
集合知で育む空気感エージェントの創成
社会の中で普遍的に受け入れられるエージェント(キャラクタ性をもった自律的に判断・行動するシステム)とは、はたしてどのような存在なのであろうか?一部の研究者の価値観にもとづいて創られたエージェントは、その価値観を共有しない他の人々にはなかなか受け入れられることはないであろう。発表者は、異なる価値観をもった様々な人間の中で集合知的に独自の自律性を獲得したエージェントこそ、多くの人々に普遍的に寄り添う存在になると考えている。このようなエージェントを生み出すためには、人間とエージェントが共存するエコシステムの中で、エージェントがその自律性を集合知的に獲得していく環境デザイン原理が必要となる。本発表では、その試みの概要を紹介するとともに、”社会で育まれる赤ちゃんの発達”と”集合知にもとづくエージェントの発達”の共通性についても議論をしたい。