板倉センター長が、10月25日、St. Luke’s Medical Centerのシンポジウムで講演をしました。
この度、板倉センター長が、10月23日に、一般社団法人 日本抗加齢医学会 認定医・指導師認定委員会講習会で講演しました。
この度、当センターの日本学術振興会特別研究員の石川光彦さん、加藤正晴准教授、板倉センター長の共著論文がRoyal Society Open Science誌に掲載されました。
【タイトル】
Physiological arousal explains infant gaze following in various social contexts
【著者】
Mitsuhiko Ishikawa, Atsushi Senju, Masaharu Kato, Shoji Itakura
【掲載誌】
Royal Society Open Science
論文はこちらからご覧ください。
【概要】
この研究では、生後6~9か月の赤ちゃんが他者の視線を追従する場面での心拍を計測しました。その結果,赤ちゃんは他者がアイコンタクトをする場面や、他者の視線情報の信頼性が高い場合には、より多く他者の視線を追従することがわかりました。また、視線を追従する直前には、赤ちゃんの心拍が上昇していました。このような心拍の上昇は、視線を追うことで得られる報酬(他者と共同注意する経験や、視線を追従することで得られる情報など)に対する期待を反映しているのかもしれません。
この度、当センターの日本学術振興会特別研究員の石川光彦さんと板倉センター長の共著論文がSocial Neuroscience誌に掲載されました。
【タイトル】
Social reward anticipation in infants as revealed by event-related potentials
【著者】
Mitsuhiko Ishikawa, Shoji Itakura
【掲載誌】
Social Neuroscience
論文はこちらからご覧ください。
【概要】
この研究では、生後6~10か月の赤ちゃんが他者と同じ物体に視線を向ける共有注意場面に対して、報酬を期待しているのか脳波計測によって検討しました。赤ちゃんは物体に対して視線を向ける人物と、物体の反対方向に視線を向ける人物を繰り返し観察し、その際の脳波を解析しました。その結果、共有注意が生じる直前に、報酬期待を反映する脳波成分である刺激先行陰性電位(SPN)が上昇していました。また、物体に対して視線を向ける人物に対して、顔認知に関わる脳波成分であるN290の上昇がみられました。この結果から、共有注意は赤ちゃんにとって報酬的であり、共有注意の経験は顔認知にも影響することがわかりました。