定期セミナーのご案内(第8回)

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定期セミナーのご案内(第8回)

研究会
  • 開催期間 2017年2月20日 ~ 2017年2月20日

2017年2月20日(月)18:00ー20:00に第八回定期セミナーを開催します。
開催場所は学研都市キャンパス快風館を予定しています。
なお、事前予約は必要なく、参加費も無料です。

演者は京都府立南山城支援学校の西山剛司教諭と、同志社大学赤ちゃん学研究センターの小西行郎センター長にお話し頂きます。

全一的な子どもの理解と包括的な支援・指導ー特別支援学校教員として子どもたちから学んだことー
西山 剛司(京都府立南山城支援学校 教諭)

 特別支援学校教員として18年間子どもたちと関わる中で学んだことをお話ししたい。それは、特段変わったことではない。子どもを独立した人格を持つ人間として全一的に理解すること。子どもは自ら環境と関わる中で発達していくということ。従って、周りの大人たちも含む環境それ自体が変わっていくことが発達支援の大きな柱であること。また、子ども自らが環境を認知し活用できるように支援すること。それらを前提として、環境を教育目標に沿って組織化すること。それらは、SCERTSモデル*の枠組みの学習と議論の中で次第に整理され、体系だって私に意識されるようになってきた。途上ではあるが、中間報告的にお話をさせていただく。
*SCERTSモデル 自閉症のある児童のための、発達論に基づく学際的・包括的な教育・支援の枠組み。SCは社会コミュニケーション、ERは情動調整、TSは交流型支援を示す。

自閉症スペクトラム障害児を理解する
小西 行郎(同志社大学 赤ちゃん学研究センター センター長)

 急激に増え続ける発達障害、とりわけ自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもたちに対して、医療や教育の場において様々な取り組みが行われている。しかし、その多くが能力を評価し、指導するといったもので、ASDの原因を求めることやASD児の困りごとを理解しようとする見方を欠いているばかりでなく、周囲の人にとって邪魔にならない子にするためにどうしたらいいかを中心に考えられたものが多いように見受ける。だが認知にせよ知覚にせよ、定型発達といわれる子どもたちとは異なる世界に住んでいる子どもたちにとっては、まず自分たちの住んでいる世界を理解してもらうことが重要であり、けっして周囲に適応するように教育されることを求めているわけではない。彼らの困りごとを理解し、2次障害をきたすことなく成長・発達していけるようにするため、我々は何ができるのかについて討論したい。


同志社大学赤ちゃん学研究センターは、今まで様々な研究領域で行われてきたものを融合させ、ヒトの起点である胎児期から乳児期にかけての行動、認知、身体の発達に関する基礎的な原理を明らかにすることによって「ヒト」から「人」へとかわる発達のメカニズムを解明することを目的として設立されました。
2016年度から文部科学省により共同利用・共同研究拠点として認可され、その事業の一つとして定期的にセミナーを開催することにいたしました。このセミナーは、①人の発達にかかわる様々な研究者を結びつけ、②子育てをする養育者の方々、保育・幼稚園の関係者、看護・療育の関係者などに最新の赤ちゃん学の知見を得ていただき現場で利活用いただくことを目指しています。上記関係者の他、ご興味をお持ちの方を含め、多くの方のご参加をお待ちしています。

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