調査期間 | 2021年5月7日 ~ 2024年3月31日 |
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研究期間 | 2021年2月17日 ~ 2024年3月31日 |
調査の対象月齢・年齢 | 9か月から1歳2か月 |
募集時の調査の名称 | 赤ちゃんは他者の視点を理解できるのか? |
研究の名称(研究計画書の研究課題名) | 視線移動による乳児の空間的視点取得能力測定研究 |
担当研究者 | 渡部雅之(滋賀大学 教授)・遠藤美行(滋賀大学)・板倉昭二 |
調査の実施場所 | 同志社大学赤ちゃん学研究センター |
目的
他者の見ている風景が自分の目に映る風景と異なることに、赤ちゃんは気づいているのでしょうか。他者の視点から何が見えるのかを理解するには、自分がその場所に移動した場合を想像して考える必要があります。これまでの研究から、少なくとも3歳半の子どもは、空間内を移動する自分自身をイメージできることがわかりました。今回はさらに幼い子ども達に焦点をあて、この能力がいつ頃、どのように芽生えるのかを調べます。さらに、得られた結果を幼児から高齢者までを対象とする同種の研究に組み入れることで、他者視点の理解における生涯発達の過程を明らかにしたいと考えています。
方法
スクリーンに映した顔図形の左右いずれかの目がブザー音とともに赤く点滅するところを、赤ちゃんに見てもらいます。この刺激に慣れてきた頃を見計らい、顔図形を90, 180, 270度のいずれかまで回転し、今度はブザー音のみ提示します。この時に赤ちゃんの視線がどのように動くのかを、離れた場所に設置した視線計測装置で測定します。赤ちゃんは、ブザー音に対応して光るはずの目がどちらであるかわかるのでしょうか。その判断はどのくらいの速さで行われるのでしょうか。これらを視線移動の軌跡データから分析します。
なお、実験中は赤ちゃんをお膝の上に抱っこしていただき、スクリーンに注意を向けるように誘導をお願いしますが、親子のご様子が録画されることはありません。