調査期間 | 2021年9月1日 ~ 2023年3月31日 |
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研究期間 | 2021年4月1日 ~ 2023年3月31日 |
調査の対象月齢・年齢 | ハイハイから歩き始めの赤ちゃん |
募集時の調査の名称 | 立ち上がる時期の赤ちゃんの視点をVR映像にする研究 |
研究の名称(研究計画書の研究課題名) | 赤ちゃんの視覚再現VR による成人の身体変容装置の開発 |
担当研究者 | 村上泰介(愛知淑徳大学)・加藤正晴 |
調査の実施場所 | 同志社大学赤ちゃん学研究センター |
目的
赤ちゃんの感じている世界を大人が追体験するための道具を作ることを目指して研究を進めています。この目的を達成するために、赤ちゃんと大人の体の比率のちがいを大人が着用して体験できる「ボディスーツ」を製作しました。
今回の研究では、この「ボディスーツ」内で大人が赤ちゃんの視点を体験できるようにしたいと考えています。そのために、赤ちゃんの視点を調査しヴァーチャルリアリティ用の映像を制作する計画を進めています。
方法
調査は2段階に分けて実施します。第1期と第2期の調査は、異なる時期に実施する計画です。両方の調査に参加していただいても、片方の調査のみに参加していただくのでも構いません。
[第1期]
赤ちゃんに、小型カメラ(重さ20g)を付けた帽子を被ってもらい、赤ちゃん用の家具や遊具の中で自由に遊んでもらい、赤ちゃんの視点を小型カメラで撮影し記録して「赤ちゃん視点映像」を制作します。また、その際の赤ちゃんの様子をビデオカメラで撮影させてもらいます。
[第2期]
第1期の調査によって制作された「赤ちゃん視点映像」を視線計測用のディスプレイ・モニターに映し出し、その映像を少し離れた位置から見る赤ちゃんの視線を計測します。映像の中で、赤ちゃんが何に興味を持つのかを分析し、「ヴァーチャルリアリティ用赤ちゃん視点映像」の制作に活かします。
[第3期]
赤ちゃんの視点を360度カメラで撮影し、ヴァーチャルリアリティ(以下VR)用のゴーグルでお母さんやお父さんら大人の方に体験してもらいます。続いて、第1期と第2期の調査をもとに3次元コンピューターグラフィックスで制作された「赤ちゃん視点を追体験するVR映像」を体験してもらいます。その体験の違いを通して赤ちゃんと大人の視点や体験の違いについて考察します。
*希望者に限り赤ちゃん型ボディスーツを体験していただくことが可能です。
なお、調査後に制作を計画している「ヴァーチャルリアリティ用赤ちゃん視点映像」は、全てコンピューターグラフィックスで制作するため、赤ちゃん本人の映像は使用いたしません。また、映像の取り扱いについては十分に配慮いたします。