調査期間 | 2021年8月30日 ~ 2021年10月31日 |
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研究期間 | 2021年8月30日 ~ 2024年3月31日 |
調査の対象月齢・年齢 | 生後6か月から9か月 |
募集時の調査の名称 | 乳幼児は他者の信頼性をどう学ぶか |
研究の名称(研究計画書の研究課題名) | 乳児における報酬予測性の学習 |
担当研究者 | 石川光彦・板倉昭二 |
調査の実施場所 | 赤ちゃん学研究センター |
目的
赤ちゃんが他者の視線を追う行動は、社会性の基盤となる重要な行動の一つです。このような視線を介したやりとりは、言葉を話す前の乳児期からみられ、赤ちゃんは様々な情報を他者の視線から学習します。今回の調査では、他者が信頼性の高い視線情報を与えるかどうかによって、赤ちゃんが人物の信頼性を学習するかを調べます。学習がどのように進むのかを調べるため、脳波計測を用いて調べます。
方法・計画
画面中央の女性が視線を左右どちらかに動かし、その視線の先、もしくは反対方向にカラフルなアニメーションが出てくる場面をお子さまに繰り返し観てもらいます。
この映像呈示中に、赤ちゃんがどのように人物の顔を認知しているのか調べるために脳波のデータを収集します。脳波の計測には、多くの研究で安全性が確認されているキャップ型の脳波計測装置を付けさせていただきます。
実際に映像をみていただく課題時間はおよそ10分程度ですが、脳波計の装着などを含め全体で約1時間を予定しております。
成果
研究成果は赤ちゃんが社会的場面でどのように学習を行っているかの神経メカニズムの解明という点で、今後のヒトの社会性についての発達研究の発展に寄与すると考えられます。