調査期間 | 2008年4月1日 ~ 2010年3月31日 |
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研究期間 | 2008年4月1日 ~ 2010年3月31日 |
調査の対象月齢・年齢 | 生後6ヶ月頃から14ヶ月頃まで |
募集時の調査の名称 | 赤ちゃんは顔をどんなふうに見ているのか |
研究の名称(研究計画書の研究課題名) | 赤ちゃんの顔認知 |
担当研究者 | 加藤正晴 |
調査の実施場所 | 赤ちゃん学研究センター、木津川市・生駒市・枚方市の子どもイベント会場 |
赤ちゃんは顔をどんな風に見ているの?
私たち大人は、相手の顔を見ているときに目を一番見ています。でも顔の他の部分も少しは見ながら、その人の特徴を捉えています。この研究では、赤ちゃんが顔のどの部分をどんな順序で見るのか、そしてそれが発達とともにどう変わるかを調べました。
少し意外かもしれませんが、赤ちゃんは幼いときほど、顔のいろんな場所を見ているのです。そして大きくなってくると、目、鼻、口に視線が集まってきますし、見る順番も決まってくるのです(きっと大事な情報がある場所から順番に見るようになるのでしょう)。
チェスの達人や飛行機の熟練パイロットは、入門者・新人と比べて要所要所をちらりとみるだけで状況を捉えてしまいます。顔の認識の発達はこれと同じなのかもしれないですね。
なお、この研究内容は以下の論文にまとめて公表されました。
Kato, M., & Konishi, Y. (2013). Where and how infants look: The development
of scan paths and fixations in face perception. *Infant Behavior and
Development*, *36*(1), 32-41. doi:10.1016/j.infbeh.2012.10.005