調査期間 | 2013年4月1日 ~ 2017年8月31日 |
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研究期間 | 2013年4月1日 ~ 2017年8月31日 |
調査の対象月齢・年齢 | 生後4ヶ月から2歳まで |
募集時の調査の名称 | 赤ちゃんとの声合わせ |
研究の名称(研究計画書の研究課題名) | 乳幼児と成人の唱和にみる音楽性の発達 |
担当研究者 | 嶋田容子(OG) |
調査の実施場所 | 同志社大学赤ちゃん学研究センター |
赤ちゃんとの声合わせ
言語を使った大人の会話の中では、相手と声が重なると“マナー違反”という感じがありますよね。声を重ね合わせることが許容されるのは、歌うときのほか、語尾の「ねー」等々、相手に同調を示すときなどだとされています。赤ちゃんも18ヶ月頃から「会話では重ねないように」ということを少しずつ理解するようです。しかし、小さい子たちの遊びを見ていると・・・大人よりももっと、声を重ねて楽しんでいるように見えませんか?? 子どもたちは声が重ならないように気を付けることが「できない」のではなく、コミュニケーションの形として「声を重ねている」のではないかと、私は考えました。
そこで生後4ヶ月~24ヶ月のお子さんに、研究者が「声を重ねる条件」「声を重ねない条件」でそれぞれ、5~10分ずつ実験室で遊んでみました。その結果、12ヶ月までは条件の違いがはっきりとは現れませんでしたが、18ヶ月・24ヶ月では「声を重ねる条件」の場合にリズミカルに手足を動かすこと等が多く、「声を重ねない」条件では一語の発話が多くなりました。声を重ねているとき・いないときの違いを感じ取り、音楽的な表現、言語的な表現の使い分けをしているのではないかと考えています。