調査期間 | 2010年4月1日 ~ 2012年1月31日 |
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研究期間 | 2010年4月1日 ~ 2012年1月31日 |
調査の対象月齢・年齢 | 生後8ヶ月頃から12ヶ月頃まで |
募集時の調査の名称 | 赤ちゃんが顔を顔として認識するのはいつごろだろうか |
研究の名称(研究計画書の研究課題名) | 赤ちゃんの顔認知 |
担当研究者 | 加藤正晴 |
調査の実施場所 | 赤ちゃん学研究センター、木津川市・生駒市・枚方市の子どもイベント会場 |
顔じゃないのに顔だと思ってしまう?
これはいったい何の画像だと思いますか?→リンク
(もっとたくさんみたい人はググってみてください)。
元々は顔じゃないけれども、顔に見えてしまいますよね?このように曖昧な図形を本来と違うものに見てしまう錯覚現象をパレイドリア現象と呼びます。顔じゃないって分かっているけれども顔として見ることをやめられません。パレイドリア現象は、私たち人間にとって顔がいかに重要かの裏返しのように思えます。じゃぁ赤ちゃんはいつから大人みたいに、顔じゃないものを顔だと勘違いしてしまうのでしょう。もし、顔の認知能力が大人並みなら、赤ちゃんも大人と同じように顔を見てしまうかもしれません。画像にちょっとした工夫をくわえることで、赤ちゃんでも調べられるようにしたところ、生後8ヶ月では出ないパレイドリア現象が10ヶ月では現れる事が分かりました(詳しく知りたいひとは論文を読んでみてください)。
左図は音が出ていない時。ある生後10ヶ月児が注視した場所の分布です。赤い色ほど長く見た場所を示す。右図は、同じ児の音が出ているときに見た場所です。
Kato, M., & Mugitani, R. (2015). Pareidolia in infants. *PLoS One*, *10*(2),
e0118539.