調査期間 | 2020年12月18日 ~ 2022年3月31日 |
---|---|
研究期間 | 2020年12月18日 ~ 2023年3月31日 |
調査の対象月齢・年齢 | 0歳から6歳 |
募集時の調査の名称 | 母子同時期の睡眠測定調査 |
研究の名称(研究計画書の研究課題名) | 母子を対象とした睡眠時の心拍変動と睡眠の質と母親のうつに関する研究 |
担当研究者 | 板倉昭二、加藤正晴、金明汶、孟憲巍 |
調査の実施場所 | ご自宅 |
目的
人はおよそ24時間周期の概日リズムを持っており、そのリズムに従い、体温や内分泌量などが変化します。睡眠・覚醒はその中でももっとも明白な行動的変化を伴う概日リズムですが、外部環境の影響などでしばしば乱れます。特に乳幼児にとって、睡眠・覚醒リズムの乱れは、その後の不登校や発達障害などの問題や病態の一因ではないかと言われています。また、母親にとっても乳幼児の睡眠・覚醒リズムが乱れると、自身の睡眠・覚醒リズムが乱されることになります。母親の健康リスクのひとつとして産後疲れ、育児疲れからうつ傾向になりやすいと思われます。本研究では乳幼児の睡眠・覚醒リズムの乱れとそれによる母親の睡眠・覚醒リズムの乱れが母親の健康状態に与える影響を実証的に検討します。
方法・計画
参加者は0歳から6歳までの健康な男女及びそれぞれの母親です。調査期間は4週間です。調査初日に、母親は育児ストレス、うつ傾向に関する質問紙に回答していただきます。次に前半2週間の自記式の睡眠ログ(母子)により就寝時刻・起床時刻・夜間覚醒・毎日の体調・よく眠られたか(母親のみ)について伺います。同時期に、乳幼児は就寝中の心臓の動きをウェアラブル心拍計で計測し、母親は寝具装着式心拍計で計測します。最初の2週間の計測が終了後、参加者は母子の就寝時の心拍計一式と調査票、睡眠ログなどを返却して頂きます。調査後期は後半2週間の睡眠ログ(母子)を記録し、記録終了日に再び育児ストレスとうつ傾向を測定する質問紙に回答いただきます。その後返信用封筒にて、睡眠ログと質問紙を返却して頂きます。
同志社大学赤ちゃん学研究センターではいただいたデータの解析を行います。解析により、乳幼児と母親の睡眠の実態及び、乳幼児の睡眠問題が母親のうつに与える影響を明らかにします。