調査期間 | 2016年9月1日 ~ 2019年3月31日 |
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研究期間 | 2016年9月1日 ~ 2019年3月31日 |
調査の対象月齢・年齢 | 3歳~6歳まで |
募集時の調査の名称 | 子どもたちの聴覚調査 |
研究の名称(研究計画書の研究課題名) | 保育の音環境と乳幼児の聴覚発達に関する研究 |
担当研究者 | 加藤正晴、嶋田容子(OG) |
調査の実施場所 | 主として保育園内 |
乳幼児期は、さまざまな音の中から一つの必要な音を聴取する、選択的聴取が充分に発達していません。そのため、保育園・幼稚園のにぎやかな音環境の中で、何か必要なことを聴くということは子どもたちにとっては難しい課題です。私たちは、実際の環境に近い複雑な音の中での選択的聴取(大勢の声の中から一つの声を聴き取る・交通雑音の中から近づいてくる車の音を聴き取る など)を調べる実験を、保育園で実施しました。事前に一般的な聴覚検査もおこなったのですが、検査でまったく問題のみられないにも関わらず、実験での「雑音下での聞き取り」になるとよくできない場合がありました。全体として、4歳と5~6歳の間には顕著な成績の差がみられ、現実の環境における「聴こえ」の発達にとって、この時期が重要であることがうかがえます。(詳細は、音楽教育学会誌2018等で報告)