12月5日に赤ちゃん学カフェを開催しました。
今回は京都国際社会福祉センター発達研究所の大谷多加志先生をお招きし、「発達のフシギ ~人はなぜ、いつ、どのように育つのか~」をテーマにお話ししていただきました。
発達検査の紹介や、こどもが育っていく発達のふしぎについて、現在子育て中の保護者のみなさんに興味を持っていただけるようなお話しを聞くことができました。
発達検査の紹介では、5つの検査を紹介していただきました。その中でも、8か月前後には獲得するといわれている「対象の永続性」については、実際にお子さん達におもちゃの上にタオルをかけて、そのおもちゃが見えなくなってもそこにあるとわかる状態=対象の永続性を体験してもらいました。
また、何もできない赤ちゃんは右肩上がりに発達していくと思いがちだけれど、以前はできていた、わかっていたことができなくなったりと、子どもは行ったり、戻ったりしながら育っている。これぐらいはできるだろういう大人の感覚とは違うということを教わり、なるほどと思いました。
子どもの成長の原動力は、好奇心!という言葉に、子育てをするうちに忘れかけていた子どもの力にはっとさせられる場面もありました。
最後に先生から良い子育って?完璧な子育てはあるの?という、親なら一度は感じる疑問について、完璧な子育てはありませんよ。関心をもって見てあげること、また、他者への信頼や自分への信頼を教えてあげることが良い子育てへと繋がるとアドバイスいただきました。
大谷先生の優しい笑顔と素敵な語り口、また、会場でハイハイで動き回るお子さん達の愛くるしい姿に心和む赤ちゃん学カフェとなりました。