この度、赤ちゃん学研究センター孟憲巍助教の論文がNeuropsychologiaに掲載されました。
【タイトル】Neural basis for egalitarian sharing in five-to six-year-old children
邦題:5-6歳児における平等分配の神経基盤
【著者】孟憲巍、森口佑介
【掲載誌】Neuropsychologia
【概要】幼い子どもは半分こするのが良いことだ理解しているにもかかわらず、自分の好きなものを相手に半分こすることに対してよく抵抗します。なぜでしょうか。
今回の研究では、5-6歳児がものを分配している際の脳活動を測定しました。その結果、自分のものを他者に平等に分配するときには、背外側前頭前野の活動がみられました。一方、自分が所有していないもの(誰かのもの)を他者に平等に分配するときには、背外側前頭前野の活動がみられませんでした。背外側前頭前野は、がまんすることと関連しており、成長とともに発達すると知られています。 今回の研究から、子どもが半分こするときに自分の利益の損失をがまんしている可能性が示されました。
論文はこちらからご覧ください。