この度、当センター所属 金明汶特別研究員の論文が発表されました。
【タイトル】
The relationship between elementary school students’ class social status and family social status
邦題:小学生の学級での社会的地位と家庭での社会地位の関係
【著者】金明汶
【掲載雑誌】Scientific Development of Education Vol.3 No.11 202
論文はこちらからご覧ください。
【概要】
本研究の目的は、小学生の学級での社会的地位の自己認知と家庭での社会的地位の自己認知との関係を明らかにすることであった。 中国の北京にある小学校の小学生377名を対象に質問紙調査を実施した。その結果、家庭での社会的地位について家族に受け入れられている且つ家族に対して影響力を持っているとの自己認知(家族愛的地位)は、学級での社会的地位について学級の皆に受け入れられているが学級の皆に対して影響力を持っていないとの自己認知(追随的地位)に正の影響が認められた。また、家族に受け入れられていない且つ家族に対して影響力を持っていないとの自己認知(家族排斥的地位)は、学級の皆に受け入れられていないが学級の皆に対して影響力を持っているとの自己認知(虚勢的地位)に正の影響が認められた。家族に受け入れられているが家族に対して影響力を持っていないとの自己認知(家族承認希求的地位)は、学級の皆に受け入れられている且つ学級の皆に対して影響力を持っているとの自己認知(主導的地位)に正の影響が認められた。 本研究で得られた知見は今後、教師が学級経営の際に保護者と連携して生徒指導の理論的な根拠となる。