大阪大学Society5.0 グラントチャレンジに採択されました。
研究テーマは、「ロボット環境との共生知能創出による乳幼児の社会性の発達支援」です。
他者の心的状態を推測することは、社会生活を円滑に行うために必要不可欠です。ヒトは乳児においてすでに極めて社会的ですが、年齢とともにそのスキルを熟練させていきます。すなわち、母子間に始まる2項関係から、そのループを飛び出して3項関係に移行し飛躍的に他者との社会的関係を構築するようになります。本プロジェクトでは、乳幼児を対象として、二者間の関係からロボットを第三者(第3項)として介在させるコミュニケーションの場面を設定し、その持続性やコミュニケーションの広がりの特性を検討します。その際に、外部環境として、ロボットのメンタライジングを促進するような、非言語的明示場面では、ロボットの背後に、ロボットの心的状態を示すような記号やアニメーションを呈示し、発話量や内容理解、感情理解の評価を行います。また、ヒト以外のエージェント、例えばバーチャルリアリティ(VR)中のアバター等の利用も行います。