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第70回正倉院展に行ってきました

第70回正倉院展に行ってきました

  • 投稿日: 2018年11月02日 著者: 越智 通秀

奈良国立博物館で、第70回正倉院展が11/12(月)まで開催されています。
古都奈良の秋の風物詩となった正倉院展ですが、今年は70回目の節目の年となります。
土日は大変な混雑なので、平日に行ってきました。それでも入場するための行列ができており、入るまでに15分程かかりました。
今年は56件の宝物が展示されており、内10件は初出陳です。毎年、出陳物は入れ替わっており、今年出陳された宝物の次の出陳は、おおよそ10年後だそうです。
正倉院宝庫は、北倉(ほくそう)、中倉(ちゅうそう)、南倉(なんそう)に区分され、聖武天皇ゆかりの宝物は北倉に、東大寺ゆかりのものは南倉に、献納品は中倉に収蔵されています。
今年のポスターに掲載されている「玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)」は、中倉の収蔵品です。海ガメの甲羅の加工品が全面に貼られ、螺鈿や琥珀(こはく)などで飾った豪華な木製献物箱です。
聖武天皇ゆかりの宝物としては、『国家珍宝帳』に記載されているご遺愛の鏡「平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)」が出陳されています。背面は、ヤコウガイや琥珀、細かく砕いたトルコ石を用いた精妙な装飾が施されています。鎌倉時代の寛喜2年(1230)に盗難にあった際、大きく破損しましたが、明治期に修理が行われたとのことです。背面から見ると継ぎ目は分かりませんが、表面(鏡面)から見ると、継ぎ目が分かるそうです。直径は約33cm、縁の厚さは約0.7cm、重さは約3.5kgもあり、持ち上げるのに苦労するため、中央部分の突起物に紐を通せるようになっているそうです。

又、刺繍(ししゅう)で飾った女性用の靴「繍線鞋(ぬいのせんがい)」(北倉)も出陳されています。
麻で作られており、室内用です。甲の部分に絹で作られた装飾があります。長さは約27~28cmもあり、女性用としては大きいとの印象を受けました。絹は1000年も過ぎると、風化して粉状になってしまいますが、まだ原型を留めています。絹製で原型を留めているものは、世界でもここだけのようです。

さらに、新羅琴(しらぎごと) (北倉)も出陳されています。朝鮮半島に起源する12絃の琴(日本は13絃)ですが、裏板がないため、日本の琴のような音色ではないようです。

正倉院宝物は、756年(天平勝宝8歳)6月21日、光明皇太后は夫である聖武天皇の七七忌に際して、天皇遺愛の品約650点、及び60種の薬物を東大寺の廬舎那仏(大仏)に奉献したのが始まりとのことですが、光明皇太后が書かれた目録(献物帳)が保管されており、各宝物の名前はこの目録に記載されたものだそうです。又、奉献の理由も記されており、天皇遺愛の品を見ると悲しくなるから、傍に置かず、聖武天皇が建立され、思い入れも深かった東大寺の大仏に奉献されたとのことです。決して嫌いだから全部処分したという訳でないようです。ロマンを感じますね。

正倉院宝物が凄いのは、1000年前の品々が原型を留めて保管されていることであり、さらに、目録から倉からの出し入れ(貴族などが借りることができた)も含め、全ての記録が台帳(文書)に残されていることです。天皇ゆかりの宝物であることが大きな理由ですが、日本人の一貫した精神や几帳面さを感じざるを得ません。

皆さんも、古の雅の文化やロマンに思いを馳せてみませんか。

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