赤ちゃん学研究センター嶋田容子助教の論文が発表されました

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赤ちゃん学研究センター嶋田容子助教の論文が発表されました

       
  • 投稿日:2022年01月28日

この度、当センター嶋田容子助教の論文が「チャイルド・サイエンス」に掲載されました。

【タイトル】色知覚についての実証研究と保育における色・光の環境づくり

【著者】嶋田容子、楊嘉楽

【掲載雑誌】チャイルド・サイエンス

【概要】

「色」にはさまざまな側面がありますが、子どもたちはそのどの側面との出会い学ぶ可能性があり、保育では広く出会いの可能性を担保した環境づくりをおこなっていくことが望ましいと言えます。ただし、そのためには、乳幼児期の子どもが色や光をどのように知覚するのかを知り、適切な環境を考える必要があります。この論文では、知覚発達の新しい研究知見をまとめ、保育における環境調整や配慮の仕方を提案しました。

まず、色の見分けについては、生後2ヶ月頃から赤緑の弁別、生後4ヶ月頃から青黄の弁別が機能します。しかし、面積の小さいもの、つまり細かな色模様の弁別はこの時期にはまだできず、精度は少しずつ上がると考えられます。乳児は「新しい」刺激に興味を示すので、よく観察していると、色や模様が「見え始めた」ことは興味の強さで分かる場合があります。

また、環境内の光や照明については、照明の変化を差し引いて物の色を知覚する「色恒常性の知覚」は生後5ヶ月頃に発達します。単色光の環境では恒常性の知覚が獲得されなかったという(サルを対象にした)研究もあります。保育施設では、安全等のため蛍光灯を常時点灯する場合がありますが、ある程度の光の移ろいのある環境の方が、乳幼児に豊かな知覚経験を提供できると言えます。

光沢や立体の知覚は、生後7〜8ヶ月頃に発達します。はいはいによる移動で視覚経験の幅が広がり、立体空間を経験する機会も増える時期です。この頃に顕著になる物体への探索は、知覚経験として重要なのです。

このほか、「好み」と研究上の用語としての「選好」は同一ではなく、研究文献を読む際の解釈に必要な読み替えについても論じました。保育者が大人の見方を離れて乳児に寄り添うために、科学的知見をうまく活用してほしいと願って書いた論文です。

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