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赤ちゃん学研究者の育休復帰

赤ちゃん学研究者の育休復帰

  • 投稿日: 2016年05月31日 著者: 嶋田 容子

二度目の育児休みをほぼ終えて,4月から研究に戻ってきました。

「赤ちゃん研究をしていて実際に子育てもすると,見え方・考え方が変わるでしょう?」と,ときどき訊かれます。以前はなにやら神秘的な存在だった「赤ちゃん」が,どしん,と生活のど真ん中に降りて来てくれたことで,感覚が変わったのは確かです。すごいアイデアが生まれるようになったか!?というと,日々,生活感満載で,そうでもありませんが。

実は,初めての出産の前,ひそかに「自分の赤ちゃんが生まれたら親バカになって,(研究のために)他の赤ちゃんを見たいと思わなくなるのでは・・・!?」と心配していたのです。が,案外,そんなことはありませんでした。自分の子を見ていると,赤ちゃんというものの可愛さのディテールがいろいろと見えてきて,そのおかげで「よその赤ちゃん」の可愛さにもっと目を惹かれるようになり・・・要は,親バカ感情がほかの赤ちゃんへも波及したのです。さらに,自分の子の成長と共に,1歳独特の可愛らしさ,2歳のけなげさ,3歳の面白さ・・・と「可愛い盛り」が年々更新されることに気づき,親バカも発見の入り口,と開き直る日々なのです。研究者としての興味に親バカ感情が加わって,ずっと先へ先へ育っていく子どもたちと「赤ちゃん」がつながって見えてきたことは,これからの研究者としての方向性にも影響しそうな気がします。

さて,たどたどしく生きてきた3歳までとは違って,4歳になった子どもは,もはや親を置いて駆け去って行くことも多くなりました。お気に入りの映画の歌を走りながら熱唱し,「わた~しは~,じゆ~う~よ~,これでいいのぉ~♪」とぴょんぴょん遠ざかっていくその後ろ姿に,ほんとそうやろうねぇとつぶやきながら,この子は今,人生最初のピークを謳歌しているんだなぁ,としみじみ思うのです。何でもできると自信に溢れ,世の中の暗黙のルールには適度に無頓着で。この先は悩みも迷いも出てくるし,この「じゆう」にも多少の陰りが現れそうです。「可愛い盛り」とは言うにはもう,りっぱになりすぎた気もします。赤ちゃんの親兼赤ちゃん研究者は,これから自立していく人の親,兼研究者になれるのか?いやおうなく,親も子どもに育てられていくのかもしれませんね。



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