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”暑さ”の向こう

”暑さ”の向こう

  • 投稿日: 2016年09月01日 著者: 小野 恭子

小西先生がやってくると、まず一声、「あっぢ~!」
はい、暑いです、夏ですから。
にしても、暑い、とか、寒い、とかってなぜか口に出してしまう。
言ったところで変わらないんだけどね、とため息をつきながら。
これは、私ひとりが暑いんじゃないよね?という確認でもあり、
あなたも暑いなら、そこんとこで仲間だね、
と安心する材料なのかもしれない。

で、暑い暑いと言っているうちは、その中でどっぷりと、
実は“暑い”に甘えて安心しているところもある。
とりあえず暑いときは無理しないでおこうよ、とか、
夏のうちはしょうがないよね、とか。

でもふと、仕事が終わって外に出てみたら、
なにげに湿度の低い風が吹きすぎていき、
草むらの中からコロコロと虫の音が聞こえてきたり、
明けがた、薄手のタオルケットを引き寄せていたり、
朝の陽ざしが少しまるみを帯びてきたような気がしてくると、
ちょっとどきっとする。

夏、終わる?
気がつけば9月がそこに…。
“暑い”も“夏”も得意な方ではなかったはずなのに、
この焦るような、せつないような、さみしいような、
心の下の方がふるふると揺れるような落ち着きの悪さは
なんなんだろう?

もう“暑い”に甘えられなくなる。
もう今年の3分の2が終わってしまう。
そして…次の区切りは、
もう年末になってしまうのである…。

残された4ヶ月を、まだ少し“暑い”の言い訳ができる地点から
そぉっとのぞいてみると、
“寒い”が沈んでいるところまでは透き通っている。
その言い訳のできない、しばらくの時間を
これからそれぞれに、もくもくと、あるいはちゃくちゃくと、
進んでいかなければならないのかな…。
そうしたことのささやかな覚悟がかたまるまで、
ふるふると心は揺れてしまうのだろう。

なんてことを、ひぐらしの鳴く声に聞き入りながら思った
夏の終わり。
とはいえ、おいしい季節の始まりです!

なら燈花会@猿沢池

なら燈花会@猿沢の池



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