Doshisha University
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講演会・講習会・イベント

定期セミナー報告(第4回)

  • 開催期間 2016年10月13日 ~ 2016年10月13日
    報告

石原先生の講演を聴いて

マザリーズとは、大人が乳幼児にむかって話しかける際、自然と口を突いて出てくる、「あの」独特の話し方です。
石原先生が作られた子ども型アンドロイドロボットに向かって、実際のお母さん達が話しかけた際、マザリーズの声のピッチが、お子さんと話す時よりも更に高くなったそうです。しかも実験が終わった休憩中にまで、やりとりが続いたそうです。単なるコミュニケーション以上に、そのコミュニケーションを持続したいというモチベーションが湧く外観と肌触り、動き、そしてわざと組み込まれた理解度の不確かさが、マザリーズのピッチ上昇にも影響したのでしょう。人の内面に訴えるという目標を十分達成していると思いました。
さて、では次に、どこまでリアリティが必要か?感情移入しすぎた結果の不利益など、つい考えてしまいますが、私たちにそれを考えさせるくらいのアンドロイドでした。赤ちゃん達のどんな仕草が、私たちの養育行動を引き出すのか。その疑問に答えるための一助になればとおっしゃっていたのが印象的でした。私たち大人は自ら養育行動しているのではなく、私たちは赤ちゃん達に養育行動を引き出されているのですよね。赤ちゃんが養育の仕方を教えてくれているわけです。ハッとさせられた瞬間でした。
(松田佳尚)


森田先生の講演を聴いて

小児神経学においてその発足当時から課題であったのは「筋緊張」でした。もちろん筋肉疾患の診断においては直接的な指標として筋肉の硬さなどが重要でしたが、それ以外の疾患でも筋肉の緊張や硬さは重要であるといわれてきました。
今のようにCTやMRIやNIRSなどの計測機器がないころは、直接触れたり、関節の可動域を観たり、反射を調べたりして筋肉の緊張を調べていました。知的障害のある子どもは筋緊張が低いなどと教わったものでした。しかしながらどうしても経験的にかつ主観的に評価せざるを得ないために、いまでは多くの小児科医や小児神経科医は筋緊張を診察の場面で調べようとはしません。ただ、筋ジストロフィーなどの特殊な疾患ではCTやMRIを用いて筋肉の状態を直接映像で見るようです。
森田先生の方法は比較的侵襲が少なく容易に筋肉の状態を調べられるようなので興味深く拝聴しました。また子供の筋肉組織の成長についても踏まえ異なことが多いので、今後先生との共同研究などが進めば面白くなるのではないかと思いました。また子どもの行動評価についての先生との話が先日あり、先生の研究は赤ちゃん学研究センターの研究とも親和性が高く、共同研究などの可能性も秘めており、今後ともお付き合いをさせていただきたいと思いました。
(小西行郎)


定期セミナーのご案内(第4回)

  • 開催期間 2016年10月13日 ~ 2016年10月13日
    研究会

2016年10月13日(木)16:00ー18:00に第四回定期セミナーを開催します。
開催場所は同志社大学学研都市キャンパス快風館となります。アクセス方法は本ウェブサイトの赤ちゃん学研究センタへのアクセスをご覧下さい。

演者は大阪大学工学研究科の石原尚助教と、同志社生命医科学部の森田有亮教授にお話し頂きます。

親密な触れ合いの実現と理解に向けた子供型アンドロイドロボットの開発
石原 尚(大阪大学大学院 工学研究科 助教)

人とコミュニケーションを行うロボットが当たり前のように存在する社会はもはや現実であり,人と親密に触れ合うためのロボット身体の進化の必要性が高まっている.旧来行われていた,物体操作を主目標とした身体設計ではなく,人との親密な触れ合いを主目標とした設計が重要であり,親密に触れ合える身体とはどのようなものか,またそれらはどのように実現できるか,そして人にどのような影響を与えるか,を明らかにする一連の研究が求められている.現在開発中である,人の子供を模したアンドロイドロボットの概要を紹介し,そのロボットに対して,人がどのように感じ,反応したかを調べた研究について紹介する.

電気インピーダンス法による生体組織の特性評価~赤ちゃんの運動計測を目指して~
森田 有亮(同志社大学 生命医科学部 医工学科 教授)

骨や軟骨などの運動を担う組織の評価には,それらの組織の機能を力学的に測定することが必要と考えられる.例えば,生体外で培養した組織について,成熟に伴い生体組織と同等な役割を果たせるかを考えることは重要となる.力学機能を評価するには物理的な外力の負荷が避けられず,生体組織へのダメージが危惧される.生体組織の成熟や変性において,細胞外基質成分や水分状態の変化が力学特性や電気特性に影響する.このように,基質成分の定量評価により力学機能を議論できる可能性があり,電気インピーダンス法により電気特性を測定することで,生体組織の細胞外基質と力学特性の変化を低侵襲かつ定量的に評価する試みについて紹介する.


同志社大学赤ちゃん学研究センターは、今まで様々な研究領域で行われてきたものを融合させ、ヒトの起点である胎児期から乳児期にかけての行動、認知、身体の発達に関する基礎的な原理を明らかにすることによって「ヒト」から「人」へとかわる発達のメカニズムを解明することを目的として設立されました。
2016年度から文部科学省により共同利用・共同研究拠点として認可され、その事業の一つとして定期的にセミナーを開催することにいたしました。このセミナーは、①人の発達にかかわる様々な研究者を結びつけ、②子育てをする養育者の方々、保育・幼稚園の関係者、看護・療育の関係者などに最新の赤ちゃん学の知見を得ていただき現場で利活用いただくことを目指しています。上記関係者の他、ご興味をお持ちの方を含め、多くの方のご参加をお待ちしています。


サイエンスカフェのご案内

  • 開催期間 2016年9月3日 ~ 2016年10月1日
    イベント

同志社大学学研都市キャンパス快風館にて、サイエンスカフェを実施いたします。

赤ちゃん学を出発点に私たちの心について研究者がどんな風に研究をすすめていくのか、サイエンスとはなにかを身近に感じて頂きたいと思っています。
皆さんのご参加をお待ちしております。

詳しくは以下のチラシをご覧下さい。

cafe


定期セミナーのご案内(第3回)

  • 開催期間 2016年9月5日 ~ 2016年9月5日
    研究会

2016年9月5日(月)16:00ー18:00に第三回定期セミナーを開催します。
開催場所は同志社大学学研都市キャンパス快風館となります。アクセス方法は本ウェブサイトの赤ちゃん学研究センタへのアクセスをご覧下さい。

出生前診断・人工妊娠中絶を考える(ヒトの進化の観点から)
小西郁生(京都大学名誉教授、京都医療センター院長)

古くから、人工妊娠中絶を禁止した国や地域では女性の死亡率が著しく増加すること
から、”安全な人工妊娠中絶”はWHOやFIGO(世界産婦人科連合)の女性ヘルスケアの
最重要課題の一つである。この地球上では約500万年前にサルが二本足で立ち上がっ
たことによりヒトに進化したが、それに伴う身体の様々の変化のなかで女性の発情期
消失というイベントが生じ、ヒトはいつでもセックスできる存在となった。進化にお
けるこの重要なイベントは男女の深い愛情をもたらすと同時に、予期せぬ多数の妊娠
を生み出してきたのである。すなわち、人工妊娠中絶はヒトの存在と表裏一体であ
り、産婦人科医はこれを安全に遂行する義務を負っている。
医学の進歩はあまりにもドラステイックで、妊娠初期の採血だけで胎児の染色体異常
を高い確率で予測できる時代となり、ダウン症の子どもたちやご家族はとても注目さ
れている。一方、ヒトのゲノム解析が進むと誰もが”正常”とはいえない遺伝子をもっ
ていることもわかり、ダウン症も一つの個性であることが常識となってきた感があ
る。私が班長を務める厚労科研「出生前診断における遺伝カウンセリングの実施体制
及び支援体制のあり方に関する研究」の進捗状況を紹介したい。

胎児の人権、出生前診断
小原克博(同志社大学 神学部教授・良心学研究センター長)

胎児の人権をめぐる倫理的議論は「パーソン論」として展開されてきた。それは人間としての尊厳を与えられる境界線をめぐる議論であるが、医療倫理(生命倫理)だけでなく、法制度や宗教的な価値観とも密接に関係しながら論じられてきた。胎児の人権をめぐる具体的な事例として、米国においては中絶論争をとりあげ、その争点と共に、それがいかに大きな社会的関心事となってきたかを示したい。
また、胎児の人権や中絶問題に関係する別の課題として出生前診断、とりわけ、比較的近年あらわれてきた診断方法における倫理的課題をとりあげる。胎児超音波検査によるNT (nuchal translucency)の計測、新型出生前診断(無侵襲的出生前遺伝学的検査、NIPT)を議論の対象としたい。いずれも患者(妊婦および家族)の「知る権利」を拡大するという意味において「自己決定権」を強化している。生殖補助医療の技術的発展と患者の自己決定権の拡大の相乗効果がもたらす未来についても展望したい。


同志社大学赤ちゃん学研究センターは、今まで様々な研究領域で行われてきたものを融合させ、ヒトの起点である胎児期から乳児期にかけての行動、認知、身体の発達に関する基礎的な原理を明らかにすることによって「ヒト」から「人」へとかわる発達のメカニズムを解明することを目的として設立されました。
2016年度から文部科学省により共同利用・共同研究拠点として認可され、その事業の一つとして定期的にセミナーを開催することにいたしました。このセミナーは、①人の発達にかかわる様々な研究者を結びつけ、②子育てをする養育者の方々、保育・幼稚園の関係者、看護・療育の関係者などに最新の赤ちゃん学の知見を得ていただき現場で利活用いただくことを目指しています。上記関係者の他、ご興味をお持ちの方を含め、多くの方のご参加をお待ちしています。


定期セミナーのご案内(第2回)

  • 開催期間 2016年7月20日 ~ 2016年7月20日
    研究会

2016年7⽉20⽇(⽊)16:00ー18:00に第二回定期セミナーを開催します。
開催場所は同志社大学学研都市キャンパス快風館となります。アクセス方法は本ウェブサイトの赤ちゃん学研究センタへのアクセスをご覧下さい。

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TITLE: Infant learning from multi-sensory sources: a blessing or curse?
Chia-huei Tseng (The University of Hong Kong)

Abstract
One of the most fascinating abilities in human beings is our ability to learn from examples, and then generalize the principle to new contexts. This ability is seemingly ready at early infancy, although its limitation, development, and the exact mechanism are still poorly understood.
In this seminar, I will center around these questions: for infants, is multi-sensory learning always better? How is the high-level learning generality modulated by low-level perceptual information? I will also discuss our results and their implications in our understanding of infants’ language acquisition and abstract concept formation.

 

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TITLE: The structure of object recognition from shape processing: the
comparison of perceptual decisions between detection and
categorization
Kohsuke Taniguchi(Research Center for Psychological Science, Doshisha University)

Abstract
Object recognition is involved in perceptual decisions: detection and
categorization at various levels. According to traditional theory,
object recognition involves hierarchal structure: first, detection can
be decided, and then categorization is processed. However,
Grill-Spector and Kanwisher (2005) suggested that the processing of
basic-level categorization is almost the same as in that of detection
and subordinate-level categorization needs further processing. This
suggestion shows that the structure of object recognition remains open
question. In the current research, focusing on the shape information
in object, we investigate relationships between perceptual decisions:
detection, basic-level categorization and superordinate-level
categorization, to specify the structure of object recognition. In
study 1, the correlations between the perceptual decisions and shape
features of line-drawing objects, such as the number of edge, degree
of circularity, curvature singularities and subjective estimation,
were investigated. In study 2, the difference of temporal dynamics in
reaction time was compared between perceptual decisions. These study
showed that each perceptual decision involves different processing.
Therefore, we suggest the original model involving clustering
structure. The processing of object recognition applies to cluster of
perceptual decisions involving the component of process, such as shape
information, concept of objects and so on. We consider that this model
can explain the processing of object recognition more comprehensively
and specifically than previous models.


同志社大学赤ちゃん学研究センターは、今まで様々な研究領域で行われてきたものを融合させ、ヒトの起点である胎児期から乳児期にかけての行動、認知、身体の発達に関する基礎的な原理を明らかにすることによって「ヒト」から「人」へとかわる発達のメカニズムを解明することを目的として設立されました。
2016年度から文部科学省により共同利用・共同研究拠点として認可され、その事業の一つとして定期的にセミナーを開催することにいたしました。このセミナーは、①人の発達にかかわる様々な研究者を結びつけ、②子育てをする養育者の方々、保育・幼稚園の関係者、看護・療育の関係者などに最新の赤ちゃん学の知見を得ていただき現場で利活用いただくことを目指しています。上記関係者の他、ご興味をお持ちの方を含め、多くの方のご参加をお待ちしています。




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